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まるで生きている…カナダ北部で発見された氷河期時代、オオカミのミイラ





以前、本アトラスでは永久凍土の中から発見された氷河期時代の古生物のミイラ化死体について紹介した。これら古生物のミイラはシベリアで発見されることが多いのだが、事例は少ないが他の地域でも発見されることがある。

茶色い毛並みをした、牙を剥く生物のミイラ。こちらはカナダ北西部にある準州ユーコンにて発見された氷河期時代のオオカミのミイラだ。放射性年代測定等により、カナダの森林地帯がツンドラだった5万年以上前に生きていたものとみられている。

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こちらのオオカミのミイラは2016年7月13日に発見されたもので、美しい毛皮と小さな爪、尾が残っており、口内には歯が残っている事が確認できる。

古生物学者のグラント・ザズラ博士によると、ユソン島南東部ドーソンシティで発掘されたもので、これだけ保存状態が良く大きなものは非常にまれであるという。

「ロシアのシベリア地方などでは度々永久凍土の中から古代の生物のミイラが見つかるようだが、ユーコンやアラスカではなかなか見つからない。約30年ほど前にこの地域でも氷河期時代の馬のミイラ化した遺体が発見されたが、このように軟部組織が多く残っている標本が発見されるのは久々だ」とザズラ博士は語る。




今後、このオオカミのミイラは骨の化学組成等を研究され、氷河期時代の環境や生態の調査にあたる予定。

今回発見されたオオカミのミイラ等はドーソンシティで展示され、その後ホワイトホースのYukon Beringia Interpretive Centerで展示されるという。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Yukon government