大量の針を突き刺す…不気味な「恋愛のおまじない人形」とは





呪いの人形、と言うと我々日本人はまず丑の刻参りと藁人形を連想することだろう。

相手を呪いながら頭や胸に五寸釘を打ち込まれた藁人形は現在でも神社などでまれに発見されるそうだが、実物は相当な迫力があるものだという。他にもハイチ等で信仰されているブードゥー教の呪術師なども、人形に針やガラス片を突き刺す呪法を行う事もある。




そんな呪いの人形がルーヴル美術館に所蔵されている。それがこちらの人形だ。

4世紀に作られたと見られる粘土の人形で、エジプトから出土した。人形は小さくも精巧に作られており、髪型や首飾りまで再現されている。だが目を引くのはやはり身体のあちこちに突き刺さった針だろう。

合計13本の針は人形の両目や手足、股間などに刺さっており、壺の中に入れられた状態だったようだ。共に見つかった金属板によると、サラモンパンという男性が恋するプトレマイスという女性が自分のものになるように、との願いを込め「ギリシャ語魔術パピルス」第四集に記されている術式に従って行った「恋愛成就のおまじない」だったようだ。




なお、この術式を行う際には武装して剣を持ったアレス神姿の男性像も一緒に用いられるようだが、紛失したのか不完全だったのかこちらは発見されていないようだ。

このような恐ろしい見た目だと相手を呪い殺そうとするものではないかと考えがちだが、意外にもおまじない目的だそうだ。しかし「おまじない」も漢字で表記すればお呪い。呪の漢字が入るものなのだ。正反対の行為にに思えるかもしれないが、相手を深く考えながら行う行為は、結局似たようなものになってしまうということなのかもしれない。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©© Musée du Louvre

 

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