キリストが処刑された時に受けた傷と同じ場所から出血する、聖痕現象はこれまで多く報告されてきたが、メカニズムは不明なままとなっている。だが、そんな聖痕現象の謎に迫れるかもしれない症状を見せる少女が現れて注目を集めている。
ベトナムのDak Doaに住む女の子は、皮膚に血が滲み出るという非常にまれな症状に悩まされていた。
少女は数ヶ月前から病院で定期的に検査を受けているのだが、その間も額等から血が流れる症状は収まることがなく、やがて1日に3~4回は出血するようになり始めたという。
少女は当初皮膚感染と診断され、投薬治療を受けてきたが、その後も出血が止まらなかったため医師は他の原因を探ることになった。
現在、Quy Hoa National Leprosy Dermatology Hospitalの医師は、謎の出血をみせる11歳の女の子が相対的赤血球増多症である可能性があると述べている。
病院の副所長であるVu Tuan Anhは、この症状が確認されたケースは非常に少ないとして、「皮膚の非常に小さな血管の破裂により出血してしまう症状とみられる。原因としては血管圧の上昇や血管の炎症、出血障害などが上げられる。恐怖や強烈な感情のストレスが噴出した後に出血が起こる可能性が考えられる」と語っている。
Anh博士によると、この症状の治療は困難であり、主に患者が受ける不安やストレスの軽減に重点を置く必要があると述べている。
「ビタミンC、抗うつ薬、プロプラノロールを使用することで経過観察を行っているが、良い結果が得られるかは不明です。この病気は患者にとって致命的なものにはならないが、不快感や恐怖、周囲の人から社会的な差別を受けてしまう可能性が考えられるため、なるだけ効果的な治療法を確立させたい」と医師は語っている。
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(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)