故・渥美清主演していた、大人気映画シリーズ『男はつらいよ』の新作が22年ぶりに製作される。
監督は同シリーズの原作者でもある山田洋次がつとめ、お馴染みレギュラー出演者のさくら役の倍賞美津子、前田吟、吉岡秀隆らも出演し、主人公である寅さん役の渥美は過去のシリーズの映像を使用して編集する予定だという。
『男はつらいよ』は今回製作される作品で記念すべき50作目となる。またこの新作が公開予定の2019年は第1作目の『男がつらいよ』が公開されてからちょうど50年目のアニバーサリーイヤーであり、2019年は「久々に寅さんが帰ってくる」と今から話題になっている。
さて、松竹の発表によると、前述の通り、亡くなった渥美演じる寅さんの出演シーンは過去の映像を使用するのだが、その一方で今回の第50作目ではCG(コンピューターグラフィックス)により、精巧に作られた寅さんが登場するのでは?との噂もどうやらあるようだ。
実は今回の50作目が発表される数日前の8月末、Twitter上にて精巧に作られた渥美のCGモデルが、何者かの手によって投稿されるという出来事があった。
このCGモデルは「肩にイレズミ、手には銃を握っている」というお遊び要素の強い作品で、このCG渥美清を取り上げたネット媒体では今回の新作発表が行われた後に当該記事は削除されていた。このことから「新作公開と何かしら関係があるのではないか」との噂がネット上で拡散されて以降、一部では「リーク情報が流れたのでは?」といった推測もされていたようだ。
ところで、CGによる寅さん登場は本家本元の松竹の製作で90年代に一度実現している。
1997年に公開された西田敏行主演の映画『虹をつかむ男』(監督:山田洋次)は前年に亡くなった渥美を追悼する映画でもあり、エンディングには過去の映像とCG合成された寅さんがひょっこり顔を出すという特別シーンが存在する。
このことからも、今回の『男はつらいよ』の新作は『必殺仕事人2018』の中村主水(藤田まこと)同様、CGによる復活の可能性はかなり濃厚であると考えられているのだ。
(江戸前ライダー 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
画像『寅さんの向こうに 渥美清没後20年記念 (週刊朝日ムック)』