アメリカ現地時間の9月4日、米連邦捜査局(FBI)は、13年前に盗まれたミュージカル映画『オズの魔法使い』で使用された小道具の赤い靴を発見、押収したと発表した。

この靴は1939年公開の『オズの魔法使い』で主人公ドロシー役の女優ジュディー・ガーランドが履いたもののひとつで、100万ドル(約1億1100万円)以上の価値があるという。

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$300,000 Is Desperately Needed To Save Dorothy’s ‘Wizard of Oz’ Ruby Slippers





靴がFBIによって発見された経緯や、また犯人に関してはいまだ捜査中との事で公にされていない。

この靴は2005年8月に米ミシガン州グランドラピッズのジュディ・ガーランド博物館から何者かが展示ケースのガラスを割って盗んだものだった。非常に簡単な手口ではあったが、現場には指紋や足跡が一切検出されず捜査は迷宮入りとなっていた。博物館は「いつか靴が帰ってくるように」と展示ケースを空のまま残していたほか、2015年にはこの盗難事件を描いた短編ドキュメンタリー『Who Stole the Ruby Slippers?(誰がルビーの靴を盗んだ?)』が発表されていた。

海外において映画に使われた小道具が盗まれるケースは非常に多く、大人気SFアクション映画『アイアンマン』で主演のロバート・ダウニー・Jr.が着用したアイアンマンのスーツが小道具を保管する倉庫から盗まれたほかにも、映画『007』シリーズのひとつ『007/黄金銃を持つ男』に登場する「スカラマンガの黄金銃」が盗まれたことがあるが、今回のように破損もなく無事に発見されたケースは珍しい。




そのため、靴の発見の一報を聞いた関係者は「奇跡だ」と驚きの声をあげたというが、実は奇跡はもうひとつ起こっていたようだ。

来年2019年は、『オズの魔法使い』の原作者である小説家のライマン・フランク・ボームの没後100年(1919年5月6日没)にあたる年であることから、この事件とは別に近日中に『オズの魔法使い』が再び注目を集めることは必然的であった。

さらに再来年の2020年は『オズの魔法使い』の本が初めて出版されてから120年目の年で、今回の「ドロシーの赤い靴」の帰還はまるで「メモリアルイヤー」に合わせたかのような奇跡であったことからも、関係者は安堵で胸をなでおろすと同時に魔法にかかったようにも感じたという。

なお絵本の『オズの魔法使い』では、主人公のドロシーが「家に帰りたい」と願ったことでハッピーエンドを迎えている。今回の赤い靴発見の吉報も、「靴を取り戻したい」と強く願う関係者の想いが届いたものではないだろうか。

(アリナックス城井 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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