シベリアの村で11歳の少年が、古代人によるルーン文字で装飾されたマンモスの牙製のペンダントを発見して注目を集めている。
発見された場所はシベリアのヤクーツク地方北部に位置するパベル村で、世界で一番寒い地方にあたる。
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ペンダントには4つの文字が刻まれており、Orkhon-Yeniseiタイプの文字であると考えられており、ヤクーツク地方にて発見されたヤクティアと呼ばれ、岩絵などで確認されることが多い。
今回の発見について研究者のNinel Malysheva氏は次のように述べている。
「このようなルーン文字は、お守りに刻まれる事はあまりなかった。ナムスキー地区で発見されたこの骨製ペンダントが本物であることが確認されれば、それはヤクート共和国にとって素晴らしい発見となるでしょう」
この文字が刻まれたペンダントの解析には、古生物学者や考古学者らを含む包括的な研究が必要とされている。現在は正確な年代と碑文の解読に関する研究が、北東連邦大学(NEFU)の博物館にて進行中とのこと。今のところ、言葉は「良き願い」を意味すると見られているが、研究者らは正確に解読できることを望んでいる。
子供によって発見されたペンダントは、失われた言語を解読する一助となるだろうか。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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