オウム真理教、あの大震災を予言していた!?厳戒態勢させた「4月15日の予言」





7月6日午前、地下鉄サリン事件等様々な事件を引き起こした一連のオウム真理教事件にて、オウム真理教の教祖であった麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚の死刑が執行された。また、元幹部の早川紀代秀死刑囚(68)、井上嘉浩死刑囚(48)、新実智光死刑囚(54)、土谷正実死刑囚(53)、中川智正死刑囚(55)、遠藤誠一死刑囚(58)の6人も同日に死刑執行となっている。

オウム真理教は、平成元年の坂本弁護士一家殺害事件や、平成6年の松本サリン事件、平成7年の地下鉄サリン事件など多くの事件を引き起こし、被害者はおよそ6500人、29人が死亡している。本日死刑となった7人はいずれもこれらの事件に一つないしは複数関わった人物であり、いずれも教祖である麻原彰晃の指示があったとされている。

オウム真理教は反社会性と攻撃性を持ち、次第に大規模な事件を起こすようになるのだが、これらの事件が起きる前に彼らは自分たちのラジオ放送や出版物等で近い将来に起きることを予言するなどして、信者らに実行をほのめかしたりしていたと見られている。




そんなオウム真理教が信者らに下した予言として有名なものが「阪神淡路大震災に関する予言」と「4月15日の予言」である。

オウム真理教のラジオ番組『エウアンゲリオン・テス・バシレイアス』の1995年1月8日放送にて占星術で地震が起きる日を予言するというコーナーが放送された。そして同年1月17日未明に阪神淡路大震災が発生。信者らを中心に「予言が的中した」と騒動になったのである。

この時の予言は同年2月に発刊された教団による出版物「日出づる国、災い近し」にて書き起こしが掲載となった。

だが、放送で麻原が地震が起きるとして日時に言及した発言は「4月15日にも起きるんだよね」であった。そのため、地震の前に放送があったというだけで日時は離れていたといえる。




しかし、これらの予言は信者らにとって重く受け止められたようで、4月15日が近づくと信者が避難を開始するなどした。この日の前、3月20日に地下鉄サリン事件が発生したこともあり、教団が更なるテロ事件を起こすのではという噂も起こって警察が厳戒態勢をとることになった。

実際には地震も事件も起きなかったが、以降にオウム真理教はテロ未遂事件を複数回に渡って起こし、更に反社会性と孤立性を高めていくこととなった。

(勝木孝之 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

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