先日、日本の小惑星探査機が小惑星リュウグウに到着。周回しながらサンプルの採取など調査を行い、2020年に帰還する予定だ。
そんな小惑星は未だ解明されていない点も多い。以前本アトラスでも紹介した不思議な小惑星オウアムアも謎多きものだ。
昨年10月19日に観測されたオウアムアの大きさはニューヨークのエンパイア・ステート・ビルと同程度で葉巻型、内部は燃焼しているようで赤い光が漏れているという。速度があまりに早いことと極端な軌道から、銀河の外から来ているのではないかと考えられたこともあった。まるで葉巻型UFOのようだが、オウアムアは現在加速しながら太陽系内を移動しているそうだ。
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Is ‘Oumuamua an Interstellar Asteroid or Comet?
オウアムアは毎秒30kmの猛烈な速度で太陽系内を移動中だったのだが、欧州主導のチームが、水曜日のNature誌で報告したところによると太陽系内の太陽や惑星の重力以外の何かがオウアムアに作用して速度の上昇を引き起こしているというのだ。研究者らからは、この加速の増加は彗星の挙動と一致しているという見解が出ている。
NASAのジェット推進研究所のDavide Farnocchia氏は、オウアムアの加速力は「オウアムアの表面から放出された気体物質の噴流」によって引き起こされた可能性が高く、彗星に近い挙動であると述べている。
ハワイ大学の天文学研究所の共同研究者である天文学者カレン・ミーケ氏からも、オウアムアは実際は彗星であり小惑星ではない可能性があるとの推測が出ている。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 ©NASA Goddard YouTube