6月18日、関西地方を中心に発生した地震で大阪府高槻市の路上で市内の小学校へ通う9歳の女児が、プールの壁が崩れその下敷きになって死亡するという痛ましい事故があった。
関西テレビは10時過ぎ放送の「FNSニュース」にて、この事故を報道したのだが、その際にスタッフの大きすぎる声が問題になった。
放送時には地震発生からわずか2時間後ということもあってか、当時は情報が錯綜しており、女の子が亡くなったのかどうかはハッキリと判っていなかった。
そのためアナウンサーは「(消防によると)9歳の女の子が死亡という情報が入っています」とニュース速報を伝えたのだが、その際にアナウンサーの近くにいたスタッフが大声で「死亡です!死亡!」とアナウンサーに指示。アナウンサーが改めて女の子の死を伝えたが、一部のネットユーザーの間では「このスタッフの叫び声が『(女の子が)無事に死亡です』」と聞こえた」という苦情が殺到。この件は一時的にネット上では炎上状態になっていた。
確かに、仮に「無事に死亡」と伝えたのであるならば、非常に不謹慎な発言である前に、絶対に許されないことである。しかし、実際にそう聞こえたといわれているのは一部の視聴者だけで、その他の多くの視聴者には「のちに死亡」もしくは「うちに死亡」に聞こえたという。
つまりこの件に関しては放送局には特に問題はなかったように思える。
しかし本来は裏方であるスタッフの「死亡です!」という冷たい大声が放送に流れてしまった事は非常時とはいえ、やはり避けるべきだったと主張する視聴者は多い。
(安坂由美彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
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