陰惨な事件が起きたのは、平成16年9月の事。岡山県津山市総社の民家で当時9歳の筒塩侑子さんが何者かに殺害された事件で、14年経った今、ついに犯人が逮捕された。
逮捕された男は、服役中の39歳の勝田州彦なる人物であり、事件当日二十代前半であった。
一説には刑務所内部で同じ服役囚に殺害をほのめかしたとも言われているが、岡山県警が逮捕状を要求し、本日5月30日午前中に逮捕に至った。
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実はこの男、3年前に兵庫県姫路市の路上で女子中学生の腹部を刃物で刺し、現在服役中であった。
幼い女性の腹部を刺すという手口は津山事件と極めて酷似していたことから、隣県とは言えどももう少し早く逮捕できなかったものだろうか。
勝田容疑者は自らの腹部に刃物を突き刺し吹き出る血を見て快楽を感じる性癖があるという。それが高じて抵抗できない女子小学生や女子中学生に対し、腹部を殴るなど度々暴力行為に及んでおり、姫路市の事件でついに刃物を使ってしまい、足がつき服役中であったようだ。
この勝田容疑者の女児の腹部に危害を加えるという手口で気になるのは、平成19年に起きた加古川女児殺害事件である。この事件も小学生の女児が腹部を刃物で複数回刺されて亡くなっている。
勝田容疑者の手口と似ており、兵庫県姫路市や岡山県津山市で犯行を行なっていたことを考えると、地理的に兵庫県の加古川市でも犯行を行なっていた可能性は充分に考えられる。
また、加古川事件が発生した平成19年という時期も、津山事件が発生した平成16年に近い。性犯罪を行う犯人が自分の性癖を抑えきれず、暴発し殺人事件を起こすスパンは2~3年単位だということからも疑ってしまうのは筆者だけではあるまい。
加古川では犯人があまり目撃されず、素早く現場から立ち去っている点、刃物を使いなれた犯行である点も、勝田容疑者が自衛隊経験者であるということからも推測できる。
勝田容疑者が加古川女児殺害事件に関与している可能性は十分にある。早急な捜査をお願いしたいものだ。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©PIXABAY