とんでも事件

中国の湖にて魚が大量死!?その原因とは?

5月4日頃より、中国海南省の省都、海口市内にある紅城湖で死んだ魚が大量に浮かんでいるのが見つかり、騒動となっている。湖面を埋め尽くすほど大量死しているのは中国で「青鱗魚」と呼ばれる魚、日本ではサッパとなる。その量はおよそ35トン。死んだ魚たちは全て回収され、焼却処分されるという。

中国では近年、環境汚染の拡大が問題視されている。そのため、今回の紅城湖のケースでも水質汚染の可能性があるのではないかと近隣住民は不安を抱いているという。また、湖面で死んでいた魚も普段はこの湖で見かけない魚であったため、余計に住民達の間で恐怖が広まったようだ。サッパは日本にも生息しているが、本来は河口などの汽水域に生息している魚である。地図でみると紅城湖は町中に存在しており、コイやフナ、ナマズなどの淡水魚が多く生息していて釣りを行う事もできるという。

紅城湖少し離れた箇所に川が流れているため、恐らく実際には湖と川が水路で繋がっており、そこからサッパが湖に入りこんだものと考えられている。そのため、普段とは環境の違う所に来てしまったサッパが湖の塩分濃度の変化に耐えられず、大量死したものと見られている。もし今回の事例が深刻な水質汚染の結果であった場合、サッパだけでなく一緒にコイやフナ等の、本来は湖に生息している淡水魚たちも一緒に死亡して大量に浮かんでいるはずだろうからだ。

しかし、湖の塩分濃度が激しく変わったとしても、ここまで一種の魚が大量死するような事例は見られるものなのだろうか。願わくは、これ以上の変動が起きないことを祈るのみである。

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