現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』でナレーションを担当しているNHKアナウンサーの有働由美子。
彼女のナレーションに対し現在、インターネット上でちょっとしたブームになっているという。
有働アナのナレーション読みが非常に淡々としており、重要な事件も有働アナの一言で片付けられてしまうというのだ。
例えば、織田信長が死ねば「天下統一を目前に、織田信長は死んだ」という簡潔なナレーションが流れ、織田信長を殺した明智光秀も「豊臣秀吉に敗れた」と一言でその死が表現された。ネット上では「ナレーションだけで死亡」略して「ナレ死」と呼ばれ、話題となっている。
一部では「全てを一言でコントロールできる有働アナこそ最強武将だ」とジョークを飛ばす人もいるという。
有働アナは当初は『あさイチ』のイメージが強く、今までに話題になったのが「脇汁事件」や「つけまつげ事件」など、非常にトホホなことばかりだったために「ナレーションを聞いても有働アナの顔しか出てこない」とミスキャストを指摘する声も多かった。しかし、このところ”恐怖のナレ死の使い手”として認知され、さらに重厚さが増しつつ、今では視聴者に愛されている。
有働アナは1969年生まれの47歳で、女子アナとしては年長の部類に入るが、NHKアナウンス部の部長であり、またキャリアや実力は現在トップクラスと言われている。
今年末の紅白歌合戦も有働アナの登板が期待されており、2016年は有働アナにとっての大ブレークとなるのか注目である。
文:玉川談洲朗