毎回Twitterや演説など、その発言が注目を集めているアメリカのトランプ大統領。
彼がなんと陸軍・海軍・空軍に続き「宇宙軍」の設立を検討している!?と発言して話題になっている。トランプ大統領は13日、カリフォルニア州の米軍基地を訪れた際に宇宙軍の創設について真面目に検討するよう要求したという。
トランプ大統領はこれまでにも「宇宙軍」の設立について何度か公言しており、「陸軍、海軍、海兵隊、海軍、沿岸警備隊の5つの誇り高い支部に、更に一員が加わるだろう」「軍事的にもその他の理由でも、私たちは真剣に宇宙開発に臨んでいる」等と発言しているのだ。
これらの発言について、さすがに大統領のジョークではないかとする見方もあった。また大統領自身も「宇宙空間で行われている膨大な開発事業に関する比喩である」といった内容の発言をしている。また、宇宙軍を創設する条項は昨年末までに国防授権法から削られているため、実現はほぼないものとみられている。
だがこの「宇宙軍」はアメリカ議会では一定の支持があるもので、実際に昨年は一部議員が宇宙軍を創設する条項を盛り込んだ法案を通過させている。もっとも米軍側は新たな軍種と官僚制度を設ける必要はないと反対しているし、マティス国防長官も昨年7月に下院議員に向けた書簡で、他にも重要な案件が多く宇宙軍の創設は時期尚早に過ぎるとの考えを示している。
よって、すぐさまアメリカ宇宙軍が設立されることはないとみていいようだが、今後様々な国が宇宙開発を行い、また兵器の技術開発が進んで地球の大気圏外が主戦場になるようなことがあれば、数年後には本当に宇宙軍が出来てしまうのではないか……そういう見解を示す専門家もいるようだ。
果たして、トランプ大統領の発言は事実となるのだろうか?
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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