2014年11月28日、カザフスタンのBeryozovka村で原因不明の奇病が発生した。人々痙攣や血圧上昇から完全な突然の意識喪失に至るまで様々な急性症状を呈しており、その1日で25人の子供と4人の成人の合計29人がこれらの不可解な症状で病院に搬送されることとなった。
当時、カザフスタン当局はこの奇病の原因を地元の学校のボイラーからのガス漏れと結びつけて考えていた。しかし最近の調査で、謎の奇病の原因が別にある可能性が出てきたのである。
アメリカはバージニア州のCrude Accountabilityはカスピ海海域の炭化水素抽出に焦点を当て、被害者のうち2人が毒性脳症であると診断されたことを明らかにした。
「彼らを診た医師は、病気の症状が炭化水素とその煙にさらされたことによって引き起こされた可能性が高いことを示しました」とCrude Accountabilityは語る。
今回奇病に襲われた村が、カザフスタン国内のガス凝縮場から5キロしか離れていないことは偶然ではないだろうとの見解を述べている。カザフスタンの保健当局によれば、村で発生した病気は神経系に影響を及ぼす栄養血管性ジストニアである可能性が高いという。
病気の原因について、実際にガス濃縮場が関係しているのかは検証している最中であるため、この事件について今後原告責任など何らかの法的措置がとられるかどうかは不明となっている。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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