住人が閉じ込められ、壁に血の文字が…英国最恐の幽霊屋敷「ボーリー牧師館」(5)より続く
フォイスター牧師は病気になり、1935年に館から引っ越していった。1937年。件の心霊研究家ハリー・プライスが調査チームと共に本格的な調査を行うため住み込みはじめた。
プライスの助手ヘレン・グランビルがウィジャボードを用いたテーブル・ターニング(こっくりさんの欧米版)で霊を呼びだしたところ、二つの霊と接触することに成功する。
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最初の霊はマリー・レールという名の17世紀の女性の霊であった。彼女はウィジャボードを通じて自分の生涯を語りはじめた。マリー・レールはフランスで修道女だった女性だが、修道院を出てイギリスのボーリー地区の領主ウォルダーグレイグと結婚するためイギリスにわたった。1667年に現在のボーリー牧師館のある場所で、彼女はウォルターグレイブによって殺害され、遺体は地下室に埋められてしまったのだという。
プライスはこの言葉を受けて、フォイスター牧師が見た、壁に浮かび上がった「助けて」という文字は、彼女のものだったのではないかと考えるようになった。
もう一つはサネックス・アミュレスという名の男性の霊で、ボーリー牧師館にまつわるこんな予言の言葉を残した。
「館は火事によって消失する。そして人の骨が発見されるだろう」
この予言は現実のものとなった。
(※続く)
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 ©British Movietone YouTube