妖怪・幽霊

アイルランドの古城で心霊写真が・・・

古城や古家など歴史的な建造物には、当時の名残を感じさせるなんらかの思いが今なお残留し続けている、それを思わせるような出来事がアイルランドで起こった。アイルランドの女性が撮影した写真に、15世紀に建てられた城の窓から彼女を見つめる少女の幽霊らしき姿が写っていたという。

この不気味な事件は今月はじめ、ゲイル・ニューポートさんと彼女のパートナーがケリー州で休暇を過ごしていた時に起こったという。小旅行の一環として、2人は500年以上前の中世に建てられたロス城に立ち寄り、敷地内を散策していたときだった。

城の最上階の窓に少女らしき姿を見つけたとき、彼女たちは驚いた。ニューポートさんは「本当に幽霊を見たんだろうか?」と思ったことを覚えていると回想し、「瞬きする瞬間に彼女はいなくなってしまった」と語った。

幸運と言えるのか、そのとき彼女はたまたま城の写真を撮っていたという。ニューポートさんの撮影した写真の1枚には、実際にその城の窓に立つ不気味な存在が写っており、小さな女の子のように見えた・・・



幽霊を見たかどうか疑った彼女たちは、当時は特にツアーもなかったため外を歩き回ることができ、とある関係者からも城の最上階が観光客に開放されているとは思えないとも聞いたという。

議論が分かれる話ではあるだろうが、彼女はその体験に疑問の余地はないと感じている。

「私たちは確かにそれを見ました。小さなテディベアを小脇に抱えているように見ていたんです。その少女は窓の外をチラチラと見ていました。」

この出来事を耳にして不安を覚える人もいるかもしれないが、ニューポートさんは全く逆で、生者の世界とあちら側の世界とのはざまに起こりえる束の間のつながりを覚え「ある種の平穏さを感じられた」とつぶやいている。

ロス城は、アイルランドのいわゆる心霊スポットの一つとしても有名であり、「ブラックバロン(黒男爵)」と呼ばれる幽霊が今でもさまよっているという伝説がある。問題の写真は、窓際に立つ人影のようなものが見て取れる。

果たして、城の窓に写っていたのは本当に少女の幽霊だったのだろうか、そしてその少女はロス城に伝わる伝説と関係はあるのだろうか。

(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Photo credit: Corey Leopold on Visualhunt