アメリカを代表するロック歌手・エルヴィス・プレスリー、その功績は死後41年経った今も色褪せることはない。
「史上最も成功したソロ・アーティスト」との異名を持つプレスリーだけにファンの数は多く、1977年8月16日に彼が42歳の若さで亡くなった際には、多くの弔問客およびファンが駆けつけて冥福を祈った。
そんなエルヴィスが亡くなった2日後、テネシー州メンフィスにあるエルヴィス自宅前で女性ファン二人が死亡するという痛ましい事件が発生している。
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朝日新聞1977年8月19日の記事によると、現地8月18日の早朝、エルヴィスの死を惜しむファン達が最後の別れの言葉を伝えるために彼の自宅前に列を作っていたという。
すると、そこへ白塗りのフォードが猛スピードで突っ込んできた。車はプレスリーの女性ファン数人を轢き逃走。うち、ひとりは2メートルも宙に跳ね上げられてしまったという。
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この事故によりアリス・ホヴァタールさんとワニータ・ジョンソンさんの2名が死亡、他4名が負傷した。また被害者は全員若い女性だった。運転手は殺害が目的ではなく、飲酒によりハンドル操作を誤ったことによる事故だったと証言している。
当時の新聞には女性ファンが道端へ倒れこみ血まみれになっている写真が数枚掲載されており、かなり凄惨な現場であったことが見て取れる。
エルヴィスの死亡は当時、世界中で報じられ、ファンが多数失神し大きな騒ぎになったとされている。しかし、このエルヴィス自宅前でのファン死亡事件に関してはあまりに気の毒過ぎることからか、今まで殆ど伝えられることが無かったようだ。
(文:穂積昭雪 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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