とんでも事件

『漫画村』復活騒動、『クレヨンしんちゃん』掲載4コマ雑誌が大迷惑!?

近年、巷を賑わせている海賊版漫画サイトの「漫画村」について、政府はアクセス遮断を国内のプロバイダーに推奨することを発表した。

漫画村は4月11日から、まったくアクセスができない状況となっており、恐らくは政府がアクセス遮断を決定した前後に閉鎖してしまったものと思われる。

そんななか、漫画村の後継を名乗るTwitterアカウントが4月12日未明に登場。このアカウントは「漫画タウン」と名乗り、「漫画村が漫画タウンとして復活したよ。 村から町に成長。」と漫画村との関係をことさらにアピール。現在5000件を超えるリツイートがされ、炎上状態となっている。




ところが、このTwitterアカウントは漫画村問題が表面化する前の2013年3月に登録されていて、漫画村とは無関係のサイトである可能性が高い。しかしながら「漫画タウン」では数冊の漫画雑誌が無断アップロードされており、有志が「漫画タウン」使用を控えるよう呼びかけている。

漫画などの著作物の無断アップロードは出版社にとって死活問題であり、多大な被害を被っているが、今回の「漫画タウン騒動」で金銭以上に迷惑を被っている出版社があるという。

それは『クレヨンしんちゃん』など漫画作品を発行している双葉社である。

実はこの双葉社が出版している数々の漫画雑誌の中に、今回問題視されている「漫画タウン」と同名の「まんがタウン」という4コマ雑誌がある。

そのため、違法サイトである「漫画タウン」に関して、勘違いしたメディアが「まんがタウン」を出版する双葉社へ取材を申し込んでいる様なのだ。




「まんがタウン」は「取材とかいくつか来て驚いております。まんがタウンは、2000年創刊の双葉社発行の4コマまんが雑誌です。犯罪サイトと混同されませんようお願いします…!」

双葉社は以上のような異例のコメントを発表している。

全国の漫画ファンからは双葉社に対して激励の声も多く集まり、いち早い解決を願うコメントが4コマ雑誌の「まんがタウン」公式アカウントに殺到している。

(文:パンダ・レッサーパン・ダグラフ ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)

画像『月刊まんがタウン 2018年 05 月号 [雑誌]