未来人ブームのはしりとなった人物「ジョン・タイター」その6 より続く
ジョン・タイターは、1998年にやってきた時にこの世界の自分と会っているのだという。彼は、まだ幼い自分とともに暮らしている両親の家を訪れ、自分は未来から来たあなたたちの息子だと告げ、1998年からの約4年間、彼らと生活を共にした。
これは、タイムトラベルでよく言われる「タイムパラドクス」を引き起こす行動のように思われるが、「パラレルワールド」が存在する世界では時間や存在に関する矛盾は回避され、「タイムパラドクス」は起こらないのだという。
それにしても、幼いころの自分と会い、さらに一緒に生活するというのは、どういう心境なのだろうか。
こうしたSF的な興味やタイムトラベルの可能性、そして多くの謎を残しジョン・タイターは消えた。彼が本当に未来からやってきた人間だったのかどうか、その真偽を決定づける証拠は見いだせておらず、いまだ意見が分かれる状態になっている。
タイターはタイムトラベラーだったと信じる人々が根拠にしているある事実が存在する。それは、タイターがこの時代にやってきた目的であるIBM5100である。
このコンピュータには様々なプログラミングを解析する機能が備わっており、それこそがタイターの求めていたものだったわけだが、実はこの機能が実装されていることは公にされておらず、IBM社の中でもごく一部の人間しか知らない事実だったのだ。
タイターがこの機能の存在を知っていたことに、IBMの元技術者は相当に驚いたのだという。そのため、これこそがタイターが未来人である証拠として、その根拠に上げられることも多い。(※続く)
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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