歴史的な建物には、重ねられた年月や起きた事件の分、その場に残り続ける幽霊もいるとされている。
今回舞台となったのは、イングランドはハンプシャー州西部のポーツマスにある博物館である。それも普通の博物館ではない、トラファルガーの戦いでネルソン提督が率いていた英国海軍の旗艦ヴィクトリーそのものなのである。
ヴィクトリーは1922年にポーツマスの乾ドックにて保管され、以降は博物館として第二の人生を歩んでいる。
今回の動画を撮影した人物はヴィクトリーを訪れた際、個人的な記録用にカメラを回していたのだという。艦内が暗かったためか、撮影モードの関係で動画は白黒になっているが、その動画に明らかに奇妙な人物が映り込むのである。
関連動画
Ghost Of Admiral Nelson’s Wife Filmed On Ship
動画はヴィクトリーの上室、艦長であったネルソンらが過ごしていたとされる場所で撮影されたもの。撮影者がいる船室の隣の部屋で、何者かがカメラを避けるように更に奥へ歩いていく様子が捉えられているのだ。姿は非常にはっきりとしていて、長いコートと裾から覗くヒールの高いブーツ、艶のある髪などが確認できる。もっとも逆光になっていることもあり、顔などは解らない。
撮影者が戦艦ヴィクトリーを訪れたのはまだ午前中であり人も少なく、上室に入った時は彼以外に誰もいなかったことを覚えているという。しかし、彼は艦内にいる間ずっと誰かが自分を追いかけているように感じていたと証言している。
彼が自分の撮影していた映像に謎の人物が映っていた事に気づいたのは、後になってからだったという。撮影者によれば「もし実際に誰かが現場にいたとしても、あの方向に歩いていくのは不可能だったはずです。なぜなら、あの人物が歩いていったすぐ先は壁になっていたからです。結局私は上室にいる間は誰とも会わなかったので、あの人物は壁を通過して消えてしまったのではないだろうか…」とのことだ。
ちなみに戦艦ヴィクトリーは1922年に博物館となって以来、幽霊の噂が絶えない場所でもある。出るとされているのはやはりhttps://www.youtube.com/watch?v=fBQU3Lbx2ew督と彼の妻の二人が多いようだ。動画が撮影された上室は提督など上官らのために確保されていた場所だったので、ネルソン提督と妻の霊も一緒に過ごすこともあったのではとされている。
今回捉えられてしまった人影もやはりネルソン提督ないしは彼の妻だったのだろうか?
(加藤史規 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 ©Caters Clips YouTube