本アトラスでは過去にペルーのナスカで発見された、謎の3本指のミイラについて報告してきた。現地で今も議論が続くこのミイラについては、様々な科学者らから見解が寄せられている。
ロシア国立研究大学のコンスタンチン・コロッコフ教授は、ミイラについて「これは人間に見えるが、解剖学的構造は人間と異なっている。現在、ミイラの染色体が我々人類と一致するかどうかを調べるために、詳細な分析を行っています」と語っている。
しかし専門家をはじめ、このミイラについては概ね懐疑的に見る方が多いようだ。ミイラに関するビデオ制作者が自分のウェブサイトに掲載している有料の情報をダウンロードするよう、人に課金させようと誘導しているという点を指摘する人もいる。
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また世界的なミイラ研究学会は、ナスカでの発見を詐欺と記述し、「無責任な組織による不正なキャンペーン」と呼んでいる。またインチキやトンデモを暴く海外のサイトMetabunkは詳細な分析を行っている。
UFO調査マニュアルの作者であるナイジェル・ワトソン氏は、「私はナスカで発見されたミイラはおそらく偽物だと思う。奇妙な点としては、ミイラが珍しい肋骨構造をしているという点がある。だがこれはおそらく、レントゲン写真を用いたいわゆる骨のモンタージュ写真と言えるものだろう」と述べている。
「ミイラを「科学的に」調べることに関与する者は、彼らが古代のエイリアンであると信じているようだが、一方で信じたいという願いに苦しんでいる。考えてもみてほしい、3人の長い指を持つこのエイリアン達はどうやって生き残ったのだろうか?彼らの手の構造を考えると、彼らは信じられないほど不器用で、UFOの中で一杯の紅茶を作ることができるかどうかすら疑わしい動きしかできないだろう。このミイラについてのニュースは、公式に認められた科学機関のサイトではなく、情報を得るためには購読しなければならないウェブサイトを通じて私たちに供給されたようにも見えなくもない」
一方で未だにナスカのミイラを真剣に分析している人もいる様子。果たしてこのミイラについて結論が出る日は来るのだろうか。
(飯山俊樹 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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