おぎやはぎの2人は、基本的に大槻教授に近いスタンスであると自らのラジオ番組「メガネビイキ」でも公言している。ただその割には、2人とも珍妙な体験をしているのだ。
アトラスでも過去に「小木の幽霊マンション」「矢作は赤鬼にアイアンクローを決めた」などを紹介してきた。筆者から言わせると、かなりのオカルト好きだと思われるのだがいかがであろうか。
今回もまた実に薄気味悪い心霊体験の話である。
小木博明が自宅でインターネットを使っておいしいものを調べていると、引っ越し作業の時に段ボールに入れたおもちゃの電話がけたたましく鳴った。
「リーン、リリーン」
この電話のおもちゃは、小木の娘が妻の友人からもらったものであった。
(おかしいな、あのおもちゃはボタンを押さないと鳴らないはずなのに)
少々不審に思ったものの、気にせず調べものを続けていた。すると30分ぐらい後にまた電話が鳴った。
「リーン、リリーン」
けたたましい呼び出し音が鳴っている。引越しの時に段ボールに詰めて、一切外に出してないのになぜ電話が鳴るのだろう。不気味に思ってその日は寝室に入り寝てしまった。
翌朝、妻にそのことを話すと、こんなことを言われた。
「あの電話のおもちゃ、主電源切っていたのに」
ボタンを押すどころか、主電源さえ切れていたのに電話が鳴ってしまったのだ。しかも、そのおもちゃの電話は妻の絶縁した友人から娘に送られたプレゼントであった。ここ数日、その友人から釈明のメールがあったのだが、妻は一切返事を出してなかった。
「あの人の生霊じゃないかな」
妻はそんな話をした。実を言うと前もその絶縁した友人からのメールを無視していると、そのおもちゃがけたたましく鳴ったのだという。
「だから、主電源を切ったのにね」
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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