2018年3月6日、TBS系列で放送された「マツコの知らない世界」に国民的女優である吉永小百合が出演した。
異例のバラエティー番組出演となったが、いくつかの興味深いエピソードが披露された。芸能都市伝説となり得る話があったのでアトラスに残したいと思う。
15歳で映画界に華々しくデビューした吉永だが、ファーストキスは映画の中で済ましてしまったという。その作品は「天使が俺を追い駈ける」(1961年、井田探監督)であり、共演相手は当時36歳の三木のり平であったという。
三木と言えば、30歳以上には桃屋のコマーシャルでお馴染みの喜劇俳優である。惜しくも1999年に亡くなってしまったが、そのコミカルな演技力には定評があった。
当時、吉永小百合は15歳であり、三木との年齢差は21歳もあった。
番組の中で吉永小百合は、プライベートでもキスをしていなかったのに、ファーストキスをこのような形でしてしまったことがショックで自宅に帰り布団かぶって大泣きしてしまったと告白した。
この映画はソフト化されておらず、幻の映画ではあったが、番組の中でその問題のキスシーンが公開された。すると、吉永が自ら三木の額にキスをしており、吉永の記憶とは違っていた。吉永の記憶では、口同士でちゃんとキスをしたと思い込んでいたのだ。
番組スタッフの話によると、その撮影直後、吉永があまりにも大泣きしたため監督や撮影クルーが配慮して、撮影フィルムを違うテイクと差し替えて上映に回した可能性があるという。
まさに、芸能都市伝説となり得る話だ。
吉永小百合のファーストキスの相手は三木のり平だったのか、それとも違うのか。フィルムは差し替えられたのか、どうか・・・まさに芸能界のフォークロアではないか。
アトラスでは吉永の記事を過去にも書いている。「テロリズムと芸能人」がその記事である。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)