幽霊タクシーの逆パターン、「サイキック青年団」が都市伝説の始まり!?

世の中にタクシー幽霊の話は多い。大概が夜中にタクシーを拾った幽霊が事故現場から自宅に帰るパターンが多く、アトラスでも代表的な例として「大崩海岸の幽霊タクシー話」を掲載している。

これら典型的なタクシー幽霊のルーツとして、筆者は以前より明治期の人力車幽霊や江戸期の籠に乗る幽霊を紹介している。乗り物に幽霊が乗り込んでくるという話は、いつの時代も好まれる話であり、一般的に流行るみたいだ。




2000年代から、筆者はタクシー幽霊の変則パターンとして、「運転手が幽霊だった」というオチの話も採話している。「タクシー」「幽霊タクシー」などがそのパターンだ。

この逆パターンの嚆矢は何処なのか…一般的に拡散したのはどんなメディアなのか…ということが長い間気になっていた。

先日、1991年8月に放送されたと思われる北野誠と竹内義和の「サイキック青年団」の心霊特集を聴き直して、この番組がタクシー幽霊の逆パターンを広げたメディアではないのかと密かに思うようになってきた。

番組の中で、竹内が聞いた話として池田のタクシー幽霊の話をしている。

かつて関西地方の池田に客を送って行ったタクシー運転手が、後から切りつけられ首を切られて死亡するという事件があったそうだ。この殺されたはずの運転手が今も大阪市内でタクシーを運転しているというものであった。

タクシー仲間の運転手が、市内を流していると、死んだはずの運転手がタクシーに乗って普通に運転していると言う。しかも、この目撃者は1人や2人ではなかった。

凄いことに、このタクシー運転手は客を取り、実際に走るという点である。しかし、客の言った場所には走らず、自分が殺された池田の山中に向かってタクシーをドンドンと走らせる。「おいおい、こっちじゃないよ」と客が言っても一切聞かず走っていく。そのうち客は眠くなって寝てしまい、気がつくと池田の山中で目が覚めると言うオチである。




関西地方においては、このABCで放送された「サイキック青年団」の影響力が凄まじく、この時の放送がきっかけとなってタクシー幽霊の逆パターンが全国に広がったのかもしれない。

なお、近年新たな変則パターンも生まれている。タクシーに乗り込んできた幽霊が誘導し、自分の自殺体を発見させると言うパターンであり、こちらは芸人の千原ジュニアがメディアで拡散している。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る