事件

和田竜人さんで思い出される監禁事件 君は「監禁王子」を憶えているか?





1月31日の19時からTBS系列にて放送された「緊急!公開大捜索’18春」に出演した25歳の男性、和田竜人さん。2014年に愛知県弥富市で保護されるまでは見ず知らずの男性に17年間軟禁されていたと証言している彼が、今から29年前に四国で行方不明になった4歳の少年・松岡信矢くんに似ているのではないか、という情報が出てきてネット上で話題になっていた。

この騒動により、現在ネットなどでは類似の監禁事件が再注目されている。

「監禁王子」の通称で注目を集めた「北海道・東京連続少女監禁事件」もその一つだ。前述の通称がメディアで取り上げられたため、覚えている人も多いのではないだろうか。

自ら「監禁王子」を自称していた犯人のKは青森県出身。母親を亡くしたことがきっかけで大きな精神的ショックを受けて実家を離れ一人暮らしを始めている。この時周囲には「ハーレムを作る」とウソぶいていたようだ。

彼は北海道、東京と居場所を点々としていたが、その間に様々な女性を連れ込んでは監禁し、時には暴行も加えていたという。2001年には北海道江別市にて20歳無職の女性を2週間ほど監禁、この女性が開放された後に警察に被害届を出したことで北海道での犯行が明らかになった。北海道では別の19歳女性も監禁、暴行を行っている。この件に関して札幌地裁は2003年に懲役3年・執行猶予5年の判決が言い渡されている。




その後、執行猶予中にKは東京へ転居。チャットで知り合った兵庫県出身の当事歳の少女を脅迫して上京させた上で都内のマンションやホテルで3ヶ月にわたって監禁。少女は6月に自力で脱出して保護されたが、心的外傷後ストレス障害による衰弱が著しい状態であった。

2005年5月12日、Kは監禁致傷で逮捕される。後の調べで2003年12月から2004年12月にかけて17歳の少女を短期間監禁、22歳女性を都内のマンションに4ヶ月間監禁、23歳の女性を都内マンションに10日間監禁していたことも判明し、再逮捕の後起訴された。

いずれの女性も監禁中に犬の首輪を付けられる、「ご主人様」と呼ぶように共用される、熱湯を浴びせられるなどの暴行を受けている等の共通点があった。

逮捕の際、Kの自宅マンションからは調教物のアダルトゲームが大量に押収されたそうで、ゲームの内容に倣っていた可能性も考えられている。

犯人のKは2012年に懲役14年の実刑判決が言い渡されている。

TBSで放送された「公開大捜査’18春」に出演した和田さん関連の記事はアトラスにおいて次のようなものを掲載している。「和田竜人さんの眉毛の上にある傷、メモに書いたS61と言う文字の謎」「和田竜人さんの正体は、三重県のコンビニ店員北沢さん」「監禁おじさんの住所が判明」「和田竜人さんと松岡くんのお父さんのDNA鑑定3日に行われていた」「和田竜人さん松岡さん一家のDNA鑑定中止、北朝鮮の影」「和田竜人さんの通っていた歯医者の歯科助手が名乗り出た」「和田竜人さんの監禁事件を彷仏させる。新潟女子監禁事件「和田竜人さんは松岡伸矢君なのか」などが代表的な記事である。

(田中尚 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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