白竜と言えば、Vシネマでは欠かすことのできない渋い俳優だ。強面で霊感には無縁の白竜だが、一度だけ奇妙な体験をしている。
読売テレビの「ダウンタウンDX」にて白竜本人が話したエピソードだ。
福岡県のあるラジオ局の下にある喫茶店に入っていたところ、店内はかなり混み合っていた。
白竜がふと視線を向けると、白い服を着た一人のご老人がキョロキョロと席を探している。ただ、このご老人というのが明らかに場違いな雰囲気が漂っているのだ。
「おじさん、ここにおいでよ。この席空いてるからさ。俺たちもう行っちゃうから」
白竜は自分のテーブルの空いてる席にそのおじいさんを座らせた。するとおじいさんは、白竜に向かって奇妙なことを言った。
「あんた、これから仕事運良くなるよ」
白竜がお礼を言ってお爺さんの方を振り返ると、
「えっ・・・」
そこには誰も座っていなかった。
(おかしいな、消えちゃったよ)
前日の晩に九州でコンサートをやった後で、風邪気味だったこともあり自分の錯覚かなと思い、同行していた関係者と弟に聞いてみた。
「ここにおじいちゃん座っていたよね」
「うん、確かにおじいさんがここに座っていたよ。どこに行ったんだろう」
弟も首をひねるばかりだ。白竜は今もこのおじいさんが何者であったのかわからないという。
怪しい老人と言えばアトラスでも過去に記事を掲載している。「サイクリングばあちゃん」「老人と一緒に現れる怪火」などである。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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