先ほどまでそこにいたはずの人間が忽然と消えてしまう。日本では古来から「神隠し」と呼ばれている現象だ。
消えた人物がどこに行ってしまったのかについては、異次元や異空間にいったという説がある。別の時代に飛んでしまったり、何百キロも離れた所に移動していたという話もある。また日本では天狗などの妖怪に連れ去られた、西洋では妖精の世界に行ってしまったという話が昔の文献には出てくる。
神隠しについて、体験者の証言に関しては眉唾なところもあるため、簡単に信じることは出来ない。しかし洋の東西を問わず「忽然と人が消える」という現象が昔から報告されている事は事実である。
そんな「神隠し」の様子が映像に捉えられていたとしたら、あなたはどう思うだろうか。
こちらはノルウェーのスポーツ番組の一部である。番組は生放送中であり、インタビューの様子をスタジオの方に流していたのだが、背後にいる二人連れの女性に注目して欲しい。
荷物を積んだカートを押している女性が、腕組みをして立っているもう一人の女性と軽く会話を交わした後カートを押して手前に歩いていくのだが、彼女が通り過ぎた後で女性の姿が忽然と消えてしまうのである。
この模様が流れるや否や「女性が消えた！？」と話題となり、また放映された映像がネット上にアップされるなどしたようだ。
しかし繰り返し動画を見ていくと、立っていた女性がカートを押して歩いていく女性の後ろに重なるようにして存在している事が解る。彼女が歩き出したタイミングとカメラの角度が偶然生み出したものだったのだ。
録画されたものを繰り返し見れば気づくことが出来るが、生放送の一瞬では消えたようにしか見えなかったため、注目を集める事になったのだろう。
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