俳優の梅宮辰夫と言えば、「不良番長」シリーズで人気を集めたベテラン俳優だ。一方釣りの名人であり、グルメ、料理の実力もピカイチである。マルチタレントの元祖のような存在だ。
アトラスでは過去に、花火中継で梅宮が爆弾発言等の記事を掲載してきたが、まだまだ伝説はある。
数年前に亡くなった山城新伍とは公私を共にした無二の親友であった。いくつか有名なエピソードがある。あるとき、新人女優に梅宮辰夫が芸名を考えてあげた。新人女優は感謝し梅宮にこういった。
「何かお礼がしたいんですけど」
それと梅宮はすぐさまこう言い放った。
「じゃぁ、一回ヤラせて」
守備よくその女優とはエッチが出来たらしいのだが、この話を聞いた山城が彼女にこう持ちかけた。
「この名前さぁ、実は梅宮とオレが一緒に考えたんだよ」
そう言って山城もその新人女優とエッチができた。しかしその新人女優は性病を持っていたらしく、2人揃って感染させられたそうだ。
またある時、番組の企画で卓球少女とオリエンタルラジオ2人が対決することになった。スタッフが言うには、やはり卓球少女が負けて泣いている絵が欲しいらしいのだ。しかし、子供といってもやはり卓球では勝てない。そこでオリラジは雑言による攻撃で泣かせることにした。結果的に試合では負けてしまったが、口による攻めで少女がとうとう泣き出してしまった。
共演者やスタッフは、いかにもバラエティー番組らしいナイスなシーンが撮影できたと大喜びだったが、ただ1人梅宮辰だけは違った。鬼のような形相でオリラジの2人の前に立ちふさがると、野太い声でこう言い放った。
「お前ら一体何がやりたいんだ。大の大人が2人がかりで小さな女の子を泣かしやがって、何が面白い?俺は絶対お前たちを許さない」
そう言って楽屋に帰ってしまった。震え上がったオリラジの2人は、梅宮の楽屋に入り土下座して謝罪した。すると梅宮は着替えの最中でふんどし一丁の姿になっていた。
ふんどし姿で腕組みをして烈火のごとく怒る梅宮と、土下座しながらひたすら平身低頭に謝るオリラジの2人。その様子はまさに地獄絵図のようだったという。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『梅宮辰夫 ザ・ベスト』