UFO・UMA

宇宙から発された強い電波、発生源がついに特定された!?

広大な宇宙には、地球以外にも生命がある天体が存在しているのではないかとされている。もし、知的生命体が生息しているのだとするならば、我々のように向こうも知的生命体を探していたり、住んでいる星から離れて活動しているかもしれない。

そんな仮定から産まれたものが地球外知的生命探査、通称SETIである。探査には様々なものがあるが、一般的なものが宇宙空間を飛び交う電波を調べるというものだ。例えば以前、本アトラスでも紹介した1977年に検出された強い電波信号である「Wow!シグナル」)等がその代表格といえよう。

そんな知的生命体から送られてきた信号ではないかとも目されていた謎の信号に「FRB 121102」というものがある。2007年に初めて観測された宇宙空間で発生する謎の天体現象「高速電波バースト」の一種だ。

関連動画(音声)
FRB 121102 Audio Analysis





高速電波バーストは1000分の一という短時間で非常に強力な電波が放射される現象であり、2007年に初めて観測されてからこれまでに18回の発生が確認されている。中でも、「FRB 121102」は同じ場所から複数回にわたって発されている事が明らかになっており、発生原因が不明であったため「もしかしたら地球外知的生命体によるものか?」という説も出てきていた。

今回研究チームが改めて「FRB 121102」に関する調査をアメリカはウエストバージニア州に存在する超高感度電波観測所グリーンバンク望遠鏡を使用し6ヶ月にわたって行った所、ついにその発生場所の特定に成功。地球から約30億光年離れた矮小銀河から発されていた事が判明したのである。

研究チームは「FRB 121102」が地球外知的生命体による可能性は否定されたとしつつも、これだけ強い電波が発生する仕組みや発生源についてはまだ特定されていない。可能性としては、ブラックホールや高密度で強力な地場を持ち、大量の高エネルギー電磁波を放射する中性子星マグネター等が上げられている。

研究チームは今後も「FRB 121102」や他の高速電波バーストを観測し、発生源やそのメカニズムの解析に繋げていく予定だという。




(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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