イングランド南部に存在する謎めいた巨石遺跡、ストーン・ヘンジ。
ウィルトシャー州ソールズベリーに存在するこの遺跡は、最大で50トンにもなる巨石を円形に配置し、時には組み上げて作られたこの遺跡は紀元前3000年から紀元前1000年頃に何度か作成されたと見られている。
誰が何のために築き上げたのか、正確な所は分かっていないが、古代の天文台や祭祀場として築かれたとする説が強い。恐らく、ケルトのドルイド僧らが夏至や冬至にあたる日を測定し、豊穣を祈って祭祀や儀式を行っていたのではないかと考えられている。
そんなケルトの儀式を再現するイベントが冬至の日、今月22日に開催された。
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2017 winter solstice Stonehenge the gathering within the circle t
現地は朝から雲が出ており、あまり良くない天気だったにも関わらず、何百人物人が集まって古代の儀式の再現を行ったり、春の訪れや来年が良い年になるように祈る人たちも多かった。
中には本格的にケルトの衣装を着込んで祭りの再現を試みる人や、イベントを知って気軽にピクニック感覚で参加した人など様々な人がいたようだ。
また、ストーン・ヘンジは世界的に知られたパワースポットでもあり、冬至という一年で一番夜が長い日が明けた時、日光とともに強いパワーを得ることができると考える人も多く、当日は多くの人が現地で夜明けを待っていたという。
ストーン・ヘンジでのこうしたイベントは年に数回行われている模様。興味のある方は、冬至や夏至の日に合わせて足を運んでみてはいかがだろうか。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 ©Robin Stuchbury YouTube