アトラスで紹介した心霊スポット、一家惨殺の「新井さんの家」。
この家があるとされる神流湖周辺で心霊現象が起きると噂されているのはここだけではない。自殺の名所と呼ばれ、心霊スポットにもなっている金比羅橋(琴平橋とも呼ばれるが、橋には金比羅橋と書かれている)などもある。
そのため、神流湖は湖水が枯渇してくると、沈んでいる車や自殺者の遺体が橋の上から見えるとも言われている。また、この地で自殺する人間は周囲にある神社にお参りをしてから自殺することが多いらしく、同じ様に神社に参拝してから橋に行くと、そのルートで死んだ自殺者の霊が見えるのだという。
そして、その自殺者が身を投げる神流湖自体も心霊スポットだとされる場所であり、神流湖周辺の様々な場所でも霊が出没すると言われている。
つまり当地は、“新井さんの家”、金比羅橋、神流湖と3つの心霊スポットが集合している場所なのである。なお、アトラスでは過去に神流湖を訪れた人物の体験談も紹介している。
冒頭で記した通り、神流湖は日本最大の人工湖である。その広範さから、当地を日本最大の心霊スポットだとする声もある。下久保ダムが造られた際には、そこに存在していたひとつの集落(310世帯)を水没させており、近くにはダム建設による殉職者の慰霊碑もある。
ダムを造ったことで、村という人々が暮らしていた記憶が宿る場所を沈め、さらには殉職者をも生んだ。そして、ダム建設に関係すると言われる“新井さんの家”の存在があり、こうした因縁がある人工湖は自殺スポットとなった。こうして一連の出来事として考えてみると、それぞれの心霊スポットには深い関係があることも伺えるのだ。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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