とんでも事件

ストーカー都市伝説 ネットストーカーが山口敏太郎自宅を監視、郵便物を盗んだあとに…





物書きという職業柄、いろいろ奇妙な出来事に巻き込まれる。以前、筆者こと山口敏太郎は、奇妙なネットストーカーに付きまとわれたことがある。

コイツは、本当にやばかった。

夜中に自宅の窓をライトで照らされたり、ネットにいろいろいやがらせをかかれたり、その粘着は、常軌を逸していた。

そこで、知人の紹介で警察に、相談に乗ってもらった。

「このままエンドレスに、エスカレートしていきそうなんです」「ならば、毎日定期的にパトロールしましょう」

そのおかげだろうか、異常ないやがらせは、鳴りを潜めた。

(よかった。これで全て終わったのだ)と私はすっかり安心していた。だが、それは一時の安息に過ぎなかった。




その年の暮れ、私の事務所で忘年会をやることになった。この忘年会は毎年の恒例で、関係者を都内の宴会場に集め、盛大に行われている。

その事を何気なくブログに書いてみた。「○月○日、忘年会をやります」、会場さえ書かねば問題ないだろうと思っていたのだ。

夕方、千葉の自宅を出るときに、何気なく郵便受けを見ると大きな茶封筒が突き刺さっていた。「なんだ、この封筒は」。確認してみると、自宅のリフォーム図面が封筒に入れられ、業者から郵送されてきたようだ

「まぁ、いいか、帰ってからみるか」そう思い、私は封筒を郵便受けにそのまま戻した。

「ようし、忘年会に行くか」、私は、そのまま家族と共に忘年会に出席。

夜中の12時過ぎに帰宅してみると、奇妙な事に―――――あの茶封筒がない。「どういうことだ!?」夕方、郵便受けに突き刺さっていた図面の入った封筒がない。

(おかしい、まさか泥棒に)これでは、家の見取り図が泥棒にわかってしまうと思い、翌日警察に被害届けを出した。そして、またブログに、こんな事を書いた。

「郵便ポストの中身を盗まれ、警察に届出しました」するとその4、5時間後、郵便受けに―――――盗まれた図面入りの封書が戻ってきていた!!

つまり、犯人は私の自宅から数時間の距離に住んでおり、常にブログを監視し、さらに私の自宅の場所まで把握していたのだ。

山口敏太郎