毎年、欧米の広大な農場に出現して話題となるミステリーサークル。
大半は何者かによるいたずらとされているが、中には謎の文字が図案の中に組み込まれているものもあり、宇宙人からのメッセージではないかとされることもある。
今回発見されたのは、まるで特定の誰かに向けて送られたようなミステリーサークルだった。
今月初め、イギリスのTetsworth上空を飛行中だった警察のヘリコプターが農場に巨大な作物で描いたミステリーサークル?を発見した。
図形ではなく明確に「Sue x」という言葉が確認できるミステリーサークルを見て、警察はTwitterに写真を掲載すると共に「メッセージに心当たりのある人はいますか?」と呼び掛けた。
このツイートは11月3日に上げられてから955回リツイートされ2,424いいねが付き、ネットではiPhone Xの広告ではないかとする意見からエイリアンが侵攻してくるのでは、という陰謀論まで出てきていた。
だが、つい先日警察に連絡が入り、メッセージの真実が明らかになった。作者はこの農地の持ち主である農夫のジョージ・グラハム氏。彼は妻のスーさんにいつも心配をかけていることを謝るためにこのメッセージを作成したのだという。
彼はGPSで作動するトラクターを使用し、作物を選んで収穫することによってこの巨大な手紙を作ったのだそうだ。
メッセージのスケールに比べて真相は実に平凡だったが、この事件はミステリーサークルの製法についてある可能性を示している。広大な畑に農薬を散布したり、収穫する際にGPSを用いて半自動的に農機を動かすという仕組みを用いれば、複雑なミステリーサークルを簡単に短時間で作成することも可能かもしれないのだ。
もしかすると今後、さらに複雑なミステリーサークルを短時間で作成することも可能になるのかもしれない。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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