一千万円を要求!が真実は父親が握っていた!?「葛飾区偽装誘拐殺人事件」





今から約43年前の1974年10月17日、東京都葛飾区に存在する会社社長の小学2年生になる娘が誘拐されるという事件が起きた。

届けられた脅迫状は筆跡を隠すために定規を使って書かれた形跡があり、本文の文面は全てカタカナで一千万円を要求していた。また初めに使用済みの200万を風呂敷に包んで所定の場所に持ってくるよう、細かな指示があった。文面には「イチニチジュウ イエノナカデアソンデイマス」「ワレワレモコノコガ、カワイソウダ」等と子供を思いやる様子が書かれていたため、指示通りにすれば無事に帰ってくるのではないかと考えられた。

捜査を開始した警察は、被害児童の父親である社長のIと、会社の事務員のHが愛人関係にあることを突き止めた。Hは当初は否認していたものの、やがて関与を認め自身とIが密会に用いていた場所にIの娘を連れ込んで殺害したことを供述。

埼玉県の山林に埋められていた遺体が発見され、同月30日、Hは殺人で逮捕された。




だが、これで誘拐事件は幕を閉じたわけではなかった。実は、社長のIも誘拐事件に荷担していたのである。

Iは女遊びが派手で、H以外にも多くの女性と関係を持っていた。やがてHは嫉妬にかられてIの娘を殺害してしまい、犯行後しばらくして密会場所にやって来たIに見つかってしまう。自首を訴えるHに対し、このままでは会社も自分も大変なことになってしまうと考えたIは、遺体を遺棄し娘の偽装誘拐を考えたのである。

彼は防臭剤や捨てるための道具、埋めかたの指示や脅迫状の用意など、様々な隠蔽工作を行っていた。この事が明らかになり、Iも11月2日に犯人隠匿と死体遺棄容疑で逮捕。後に東京地裁はHに懲役13年、Iには懲役1年8か月、執行猶予3年を宣告している。しかし、一般の考えより量刑が極めて軽い判決に当時世間から非難があがったのは言うまでもない。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

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