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【迷信】実は知らない。日本と世界の迷信・言い伝え一覧【意味】

こんにちは!タロット占いアドバイザーでライターの大柴あまねです。

あなたは迷信や言い伝えというものを信じますか?

子供の頃から親に言われていた独自のルールのような「言われ」はどこの家庭にでもあるようですね。あなたも「夜爪を切るな」と言われたことがあるのでは?

迷信や言い伝えは、マナーや礼儀を教えるための戒めが多く含まれています。そして技術が発展していない時代に未来を読む方法としても使われていました。現代で考えると恐ろしいものもあります。そんな迷信の世界をぜひお楽しみください。

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ネコにまつわる迷信

空前の大ブーム!可愛いネコにまつわる迷信です。

ネコはペットの歴史もかなり古く、世界各国で言い伝えがあります。またネコには霊力があると信じられており、祟ったり取り憑いたりするような内容が多いのはそこからきているのでしょう。

おたくのネコはいかがですか?

ネコが顔を洗うと客が来る。(中国)

中国の言い伝えで、これが招き猫の元となった説があります。

・ネコを殺すと祟る。(日本)

・黒猫の黒焼きは喘息に効く。(日本)

・死人の近くにネコを近づけると、死人が水を飲みに出かけて暴れる。(日本)

・ネコに踊りを教えると化ける。(日本)

・死んだネコを見て「かわいそうだ」と思うと取りつかれる。(日本)

・ネコが近づくと死人が立ち上がるので近づけない。(朝鮮)

・旅行中ネコが道を横切ったら不吉。(インド)

・ネコが前足で頭を抱えて丸くなって寝ていたら晴れ。(イギリス)

・黒ネコは幸運をもたらす。家から黒ネコが消えると災いが起こる。(イギリス)

・劇場でネコを飼うとツキが回ってくる。(アメリカ)

・黒ネコの第二尾椎骨を口に含んで泥棒に入ると家人に見つからない。(欧米)

・ネコを生きたまま焼き殺すと願いが叶う。(イギリス・アイルランド) 

なんとも恐ろしいまじないですが、イギリスの田舎ではネコを生きながら窯で焼き殺すまじないがあり、そうすると福が来ると言われていました。

スコットランドではじりじりと苦痛を与えるように焼くと仲間のネコが現れるので、その時に知りたい事を尋ねると答えるというものです。また、リュウマチにはネコの脳髄や骨が効くと信じられていました。

地震にまつわる迷信

日本人なら誰もが気になる大地震。

地震の予知は昔から人々の大きな関心事でした。明日は我が身、いつも気を付けて暮らそうという戒めなのかもしれません。

・春夏の温暖の時期に連日寒く、秋冬の寒冷の時期に温暖なら地震のしるし。(日本)

・地震の時は鹿島のまじない歌を唱える。(日本)

鹿島のまじない歌とは「揺るぐとも、よもや抜けまじ要石、鹿島の神のあらんかぎりは」というものです。地震の原因となる大なまずを鹿島明神の要石で封じ込めたという言い伝えによるものです。

・地震の前には空に怪異が現れる。(日本) 

明治13年3月18日、直径1メートルくらいの火の玉が東の方から琵琶湖の上空を通過して比叡山の西のほうに落ちて行くという現象のあと、大地が震動したという記録があります。

・六つ八つ日照り、五七雨、四つ九つは世の騒ぎ。(日本) 

江戸時代の言い伝えで、数字は昔の時刻を指します。六時と二時に地震があれば晴れる、八時と四時に地震があれば雨、十時と十二時の地震は世間を揺るがすような大地震という意味です。

動物の行動から地震を予想するものは迷信ではなく前兆予知法のひとつとされています。

農学・理学博士の日野巌氏がこのようにまとめています。要約してご紹介します。

・関東大震災の3か月前あたりから、蜂が1匹も見えなくなった。昆虫では蜂が一番敏感であるということである。・安政の大震の時に相模の浜へ沢山の鰯が流れ寄った。

・関東大震災の前日、池一面に魚が跳ね躍っているのを見た人があるという。

・安政の地震の日、鰻を取りに行くと鯰があばれて鰻が一つもとれず(省略)果たしてその夜大震が起こった。・元禄16年の関東の大震災の時も弘化4年の信越大震災の折にもキジが激しく鳴いた。

・烏、鶯も常の鳴き声とは変わってせわしなく異様に叫び、あちこち不安そうに飛び回る。

・大きい動物では犬や狐も不安げにかけめぐり、あるいは異様に叫び、あるいはまったく沈黙してしまう。

このような研究は昔から行われていました。天文や天気に関わることが多いのは、四季がある日本独特のものかもしれませんね。

命にまつわる迷信

すぐそばで起きる怪奇現象が、あなたの大切な人の命に関わるサインかもしれません。あなたはこんな経験ありませんか?

・愛用品が壊れたり割れたりするのは、元の持ち主の身に凶事が起こる前兆。(日本)

・男が鏡を頻繁に見るようになるのは死ぬ前の無意識の身辺整理。(日本)

・夜歩く時影が薄くなっていると死が近い。

・元旦に履物が割れたり折れたり壊れたりすると身内に不幸がある。(日本)

・食卓を囲んだ13人の中で一番早く席を立ったものは1年以内に死ぬ。(ヨーロッパ) 

これはキリストが十字架にかけられる前に13人が食卓を囲んだ人数に由来します。13という数を不吉なものとして忌み、このような言い伝えが生まれました。

・死と同時に時計の針が止まる。(日本)

時を刻む時計は寿命の象徴です。寿命が尽きる時に時計も止まるというシンクロニシティが働くことがあるそうです。

・爪に黒点が出来ると不幸がある。(日本)

・生まれ故郷など懐かしい場所に、眠りながら赴くようになったら死期が近い。(日本)





植物にまつわる迷信

間もなく春ですね。植物が生き生きと芽吹く季節です。季節どおりに花が咲き実をつけ、秋まで盛んに活動する植物は、世界中に言われがあります。そんな植物や木に関する俗信です。

・四つ葉のクローバーは「名誉・富・誠実な恋・健康」五つ葉はさらに「金運」六つ葉はさらに「名声と予言の力」七つ葉は「無限の幸運」がある。(欧米)

・理由もなく枝が折れたら戦乱がある。(インド)

・樹木が季節外れの花を咲かせたら、国土分断の兆し。(インド)

・樹木から水が出たら大きな災害がある。(インド)

・神木や老木をむやみに切ると祟りがある。(日本)

・蓮の葉を頭にかぶると背が伸びない。(日本)

・戦争になると笹の葉に兵器の模様が浮かび上がる。(日本)

これは茨城県磯浜の笹に実際にあった出来事です。日清・日露戦争でも日中戦争の時も現れました。

・カラスウリの種を財布に入れておくとお金が貯まる。(日本)

・ひな菊を枕の下に入れたり身に着けていれば、頭が冴えて頭痛も取れる。(ヨーロッパ)

・シクラメンはあらゆる種類の毒蛇の傷を治す。(古代ローマ)

・南天を植えておくと災いよけになる。(日本)

・鬼は桃の木を嫌う。(日本)

・柳に向かって投げた古靴が枝にひっかかったら一年以内に結婚する。(ロマ)

まとめ

いかがでしたか?

迷信や言い伝えは、自分の周囲からいつもと違った現象を見て先を読む、昔の人にとっては貴重で重要なことでした。中には先人の知恵も入っており、現代でも通じることも多いようですね。

迷信や言い伝えは国ごとに表情があります。歴史のついでに楽しんで覚えておくのも良いかもしれませんね。

※参考文献「迷信俗信大百科」不二龍彦・著

大柴あまね 不思議.NET)