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ツチノコを飼っていた人がいた!?徳島の「トックリヘビ」騒動とは

 平成初期、四国において一風変わったつちのこ騒動があった。それが怪蛇「徳島のトックリヘビ事件」である。

 四国では、つちのこの事を、徳利のような形状から「トックリヘビ」と呼んでいるのだ。

 事件は、平成元年6月30日まで遡る。徳島県勝浦郡勝浦町で捕獲された蛇は体長が80cmで、その蛇体は、小さな頭に細い胴(長さ20cm)、体の途中は直径6〜7cmの太い胴(長さ40cm)が続き、そして最後はネズミのような尻尾になるといった構造だ。同町に住むS氏によってに捕獲されたのだが、その捕獲談も興味深い。

 S氏は、ミカン畑で作業中に、丸く輪になっているビール瓶みたいな蛇を発見し、捕まえるようとしたが、逃げ廻られ、悪戦苦闘の末に捕獲した。この時、捕獲した個体は、雄であった。




 更に平成2年5月18日には、同種と思われる蛇の雌を捕獲した。その場所は、雄が捕獲された同じミカン畑から離れること、数百mの場所であり、どうやら、この徳利のような蛇が繁殖していると推測されたのだ。

 この雌は、その後9ケ月間、ペットとしてS氏のお宅で飼われた上、卵も2回に渡り、合計30個も生んだという。(卵は孵らなかったらしい)

 S氏によって、現在も死骸は、ホルマリン漬けにして保管されており、当時は雑誌やTVで報道され、「四国でつちのこ発見!」と騒がれた。地元でも「つちのこ発見」というニュースを期待したが、専門家による写真判定では、ヤマカガシの変種と鑑定されてしまった。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY