教皇庁が隠そうとしたファティマ第三の予言とは?7万人が同時に体験した奇跡がこちら

こんにちは、最近パソコンがぶっ壊れて傷心気味のライターの磯辺です。

挙句の果てにバックアップ用のハードディスクまで同時に逝ってしまいデータ復旧作業に日々追われております。ある日突然パソコンが復活して、データが戻ってくる・・・なんて奇跡でも起きないかなぁなんて淡い期待を抱いたりしてます。

さて、本日はそんな僕の期待する安っぽい(?)奇跡ではなく、「本当の奇跡」についてご紹介いたします。

皆さんは「ファティマの聖母」と呼ばれる出来事をご存知でしょうか?

有名すぎてこの手の話では知らない人はいないぐらい超有名なアレです。じゃあなんで今さら?と思われるかと思いますが実は今年で聖母マリアの出現からちょうど100年目なんですね。この機会に今一度この出来事についてご紹介できればと思います。

一応、知らない方のためにかいつまんでご説明いたしますと「ファティマの聖母」とは、100年前にで実際に起きた“奇跡”で、その真偽もさることながらそこで伝えられたある“予言”について、今でもなお議論が絶えない事件なんです。

しかもこの“奇跡”や“予言”は、カトリック教会やローマ教皇庁まで公認したといういわゆる“お墨付き”な一件。そう聞くとちょっと興味が湧いてきませんか?

それでは順を追ってご紹介していきたいと思います。

7万人が同時に体験した奇跡の経緯

まずこの物語の舞台となるのは、ポルトガルのリスボンの北東に位置する田舎町、ファティマ。

ここは今でこそ聖地巡礼の名所として知られていますが当時は長閑な農村地帯でした。

その村に、三人の羊飼いの子供たちがいました。ルシアジャシンタという少女二人とフランシスコという男の子一人。特にこのルシアという少女は敬虔なカトリック教徒の家庭で育ち、自身もまた幼少期よりその教えを受けて育ってきた子供でした。

Credit: Wikipedia ルシア、フラニスコ、ジャシンタ

さて、そんな三人のもとに1916年のある春の日に、“平和の天使”と称する謎の少年が訪れます。その少年は子供たちに祈りの言葉や、祈りの作法などを教えていきます。その後も天使の訪問は続いたとされていますが、物語は1917年5月13日を境に大きく動き始めます。

この日三人の子供たちは羊を連れて村から少し離れたところにあるコバ・ダ・イリアという窪地を訪れていました。そこに突然、眩い光とともに美しき小さな貴婦人(聖母マリア)が現れます。彼女は子供たちに毎月13日にこの場所へ訪れるようにと告げます。

子供たちはこのことを秘密にするように約束したのですが、一番年下のジャンシタは母親に問い詰められ、ついつい漏らしてしまいました

周囲の大人たちは当初誰もその話を本気にはしませんでしたが、その後聖母マリア出現のたびに徐々に人が集まりはじめ、最終的にはゆうに7万人をも越える大観衆がその場所へと集結しました。

ただその中の誰ひとりとして、聖母の姿を見ることはできませんでした。

しかし、聖母こそ見えないものの、小さな白い雲が天へと昇っていく、大きな爆発音が鳴り響くといった不可思議な現象に遭遇します。

そして、遂にその大観衆たちが聖母マリアの存在を信じざるを得ないある事件を目撃することになります。




その事件というのが、俗に“太陽のダンス”と呼ばれている”奇跡”で、「ファティマの聖母」の多くの“奇跡”の中でもひときわ異彩を放つ逸話です。この“太陽のダンス”、そのネーミングからもわかるとおり、かなりぶっ飛んだ内容になっています。

簡潔に説明すると・・・・

・その日は土砂降りの雨だったにもかかわらず雨がぴたりと止んだ

・さらに太陽のように眩しい発光体が雲を割って現れた

・その発光体は四方八方へと光を放ちながらジグザグに降下

・しかし群衆の頭上ぎりぎりのところで止まると上昇をはじめる。

・やがて発光体が消え去るといつもの太陽が空に輝き始めた。

・不思議なことに雨によってびしょびしょに濡れていた衣服や大地や植物は完全に乾ききっていた

おいおい、本当かよ、って話なんですが、当時その観衆の中に“奇跡”を暴こうと紛れ込んでいた科学者や大学教授なんかも目撃しちゃってるのだから驚きです。

ちなみにこの現象。その場にいた人々だけでなく、現場から半径40キロの範囲内でも目撃されていて、発光体がまさにダンスしている様だったとのこと。

一説には蜃気楼の一種なんてことも言われているのですが、いや蜃気楼であってもそこまで壮大なスケールだったらもうそれは立派な“奇跡”ですよ。一回でもいいからお目にかかりたいものです。

余談ではありますが、眩しい発光体がジグザグに降下、上昇するという部分がUFO遭遇体験との類似性を指摘する声もあるそうです。

確かに発光体の予測不能な動きというのは、多くのUFO目撃談の中でも語られている内容ではありますが、そうであってもこの規模の目撃者ともなると世界でも類を見ない事例です。

さらにそこから派生してファティマの聖母は宇宙人だったんじゃないか説、まで唱える人までいるのだとか。もうなんでもありですね。

兎にも角にもこの“太陽のダンス”は各所、いや全世界で一大論争を巻き起こした大事件でした。この騒動は遠く離れたここ日本でも当時報道されていたというのですからその熱狂ぶりがうかがえますね。

これまでの話だけでもお腹いっぱいかもしれませんが、ここで終わらないのがこの「ファティマの聖母」が今日に至るまで長く語り継がれている所以です。

 

ローマ教皇庁が隠した予言の真相とは

というよりむしろ、この「ファティマの聖母」がここまで様々な議論を呼んだのはこの“奇跡”よりも今からご紹介するある“予言”によるところが大きいのかもしれません。

ファティマ第三の予言-。「ファティマの聖母」のお話を知っている方であれば知らないはずのないキーワードです。

数年前に放送されていた「SPEC」というドラマの中でも度々登場したり、色々な題材の作品で扱われていて、「ファティマの聖母」自体知らない方でも一度は耳にしたことがあるはずです。

このファティマ第三の予言。もともとは先述した聖母マリアから子供たちへ伝えられた”予言”に端を発しています。

予言は大きく分けて三つあり、一つめの予言では第一次世界大戦の終焉を、二つめの予言ではそれに続く第二次世界大戦の勃発を予言していました。

じゃあ、その三つめは?ということなんですが実は、この三つめの予言。長い間ローマ教皇庁により秘匿されていたんです。

というのも聖母マリアより、「予言が伝えられる際に1960年に公開し、それまでは秘密にしておくように」とのお言葉があったからなんです。

しかし、ローマ教皇庁は1960年になってもその三つめの予言だけ公開することはありませんでした

僕みたいな、隠されていると知りたくなる、見るなって言われると見たくなる、そういう性分の人間にはこの焦れったい感じが探究心をくすぐります。

が、しかし。

僕の探究心を粉砕するように三つめの予言はその後あっけなく公開されてしまいます。解禁許可の下りた年から40年経った2000年にローマ教皇庁により全文公開されました。

しかも2005年には、教皇ヨハネ・パウロ2世の著書の中でこの第三の予言の解説もしちゃうという徹底ぶり。

その本によると、「三つめの予言は1981年に起きた教皇暗殺未遂事件のことを指していた」とのこと。

なるほど、そうだったのかー、いやーすっきりしたー・・・・とすんなりと受け入れられる訳もなく。長らく隠していたのですからそりゃまあ、そうでしょう。

発表当時もやはり納得できなかった方は多々いらっしゃったようで、僕もその一人です。もちろんそういうことだと割り切ってこの「ファティマの聖母」を巡る一連の騒動にピリオドを打つことも可能ではありますが、もろもろの経緯を鑑みても果たしてその解釈でよかったのだろうか、と今でも疑念が頭をもたげてきます。

というのも、まず1960年の段階で、その当時の教皇ヨハネ23世はファティマ第三の予言を読んでそのあまりの内容に公表を控えたり、次の教皇にいたってもやはりその内容のせいで意識を失ったりと、ただ事ではならない空気が思いっきり漂ってきちゃってるわけです。

確かに、「教皇暗殺を企てるものたちがいてあなたに危機が迫っている」なんて読み取れるようなことが書かれていたらそれはそれで恐ろしいことであるには違いないのですが、教皇の地位まで就かれている方はそういった危険をある程度覚悟されていらっしゃると思うんですよね。

それに、第一の予言と第二の予言が世界大戦のことを書いていたのであるとするならば、第三の予言もまた何かしらの大きな戦争を暗示している、と読み解いた方が腑に落ちます。

こうした疑念を僕と同じように抱かれた方々の中には、第三次世界大戦や核戦争の到来説を唱えている方もいらっしゃるようです。その意見を全て鵜呑みにすることはありませんが、そうした世界規模の大変動のようなものを予言していると考えてみてもありかなとは思います。

特に最近の世界情勢の変化を見ているとちょっとそんな機運も高まってきているような気もしますし、ひょっとしたら第三の予言は最近話題の人工知能が支配するディストピア的未来を暗示しているのかも・・・・なんて妄想まで捗ってしまうわけです。

さすがに考えすぎですね。少し話はそれますが、いつもこういった予言などを見ていると思うのは、大抵表に出てくるのはなぜか不幸なことばかりというのが非常に残念です。たまには大きな幸福を予言してくれてもいいのに・・・・とネガティブな予言には若干食傷気味な自分がいます。もちろん勝手にこちら側が解釈して不幸な物語を当てはめているだけかもしれません。でも、もしかしたら予言した側が「いや、そうじゃないよ。書き方が悪かったかもしれないけど、これハッピーな方だよ」とツッコミを入れてる可能性も1%くらいはあるんじゃないでしょうか。僕はそう信じたいですね。

さてここまで紹介してきた「ファティマの聖母」ですが、ここで紹介した“奇跡”や“予言”以外にも多くの不可思議な現象やメッセージが現在まで伝えられています。水源のないところから水が湧いてきたとか、その水飲んだら病気が治ったぜ、とか細かい話も含めたらここでは語り尽くせない程たくさんあります。最初の聖母マリアの出現から丁度100年が経とうとしている今、「ファティマの聖母」がまた改めて注目を浴びるときが来るかもしれませんね。

(磯辺 不思議.NET)

 

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