キャラクターに関する都市伝説と言うと、ケンタッキーおじさんこと、カーネル・サンダースが有名である。
阪神タイガースが85年に優勝した時、ケンタッキーフライドチキン道頓堀店の店先にあったカーネル・サンダース人形は、興奮した阪神ファンがバースに見立てて道頓堀川に放り込み、行方不明となった。
その後、「探偵ナイトスクープ」などによる捜索が続き、2009年、実に24年ぶりで不発弾調査中のダイバーによって発見され、引き上げられた。
見つかるまでの間には、道頓堀川を回遊しているとか、京都大学(同志社というバージョンもある)の研究チームが密かに回収したとか様々な噂が飛び交った。
以降、18年間阪神タイガースが低迷したのは「カーネル・サンダースの呪い」であるという噂も流布された。
ちなみに、当時近所にいた「くいだおれ太郎」は、「わては泳げまへん」という張り紙を残し、店内に逃げ込んで事なきを得ている。
一方、高所にあるうえ、巨大看板で安心かと思われた「蟹道楽」さえも、2003年の阪神タイガース優勝騒ぎで目玉をもぎとられている。
結局、その後挑んだ日本シリーズでは、第七戦までもつれ込んだが福岡ダイエーホークスの前に敗北している。
この敗北は、「蟹道楽の蟹の呪い」と言われ、蟹の目玉をもぎとったため、“勝ち目”が無くなったのではないかと噂された。
2008年阪神タイガースファンとカーネル・サンダース象の歴史的な和解が成立した。甲子園球場にカーネル・サンダース人形が設置され、阪神のハッピを着たカーネル・サンダースが登場したのだ。
阪神ファンからの受けもよく、今後は阪神の優勝を祈る守護神になっているという。また阪神ファンにとってケンタッキーフライドチキンは定番メニューとなっているようだ。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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