人に飛びかかってしがみつく いたずら好きな妖怪「てんまる」

 東京都は青梅の六十代以上のお年寄りならみな知っていると言う地元のメジャーな妖怪である。

 茂みの中に潜んでおり、夕方に人が茂みの近くを通ると飛びかかり、しがみついて茂みや川原に引きずり込んでしまうと言う。しかし、それ以上に悪さをする事はない。

 姿を見た者はいないようで、はっきりした姿形は伝わっておらず正体も不明とされている。一説にはイタチ科の動物「テン」が化けたものであると言われているが、詳しいことは分かっていない。




 「てんまる」には山から吹き下ろす風に乗って麓に舞い降り、人に襲いかかるものもいたそうで、こちらの「てんまる」は某寺の山門近くの木の洞に住んでいると言う話も伝わっていた。こちらは空を飛ぶため、ムササビが化けたものと考えられていた。

 ムササビにしろ、イタチにしろ、いずれにせよ小動物のような見た目でイタズラ程度の悪さしかしない「てんまる」は、もしかしたら昔からマスコット的に親しまれていた妖怪だったのかもしれない。

(監修:山口敏太郎/田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




 

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