1999年のノストラダムスの予言しかり、2012年の古代マヤの予言しかり、度々注目され話題となる終末予言。
「世界が終わる」という結論はあくまで現代の我々の解釈次第で導きだされるものあり、実際に1999年や2012年に世界が終わったり第三次世界大戦が起きなかったように、予言があったとしても当たるとは限らない。むしろ割合としては外れてしまう方が高いという。
しかし、世界滅亡の予言は人々の不安を煽る不穏な内容のものが多い。中には予言に不安をかきたてられて、取り返しのつかないことをしてしまう人もいる。
2007年9月10日、インド中部マディヤプラディシュ週にて16歳の少女が死亡した。
自ら農薬を服用して自殺を図り、発見した家族によって病院に運び込まれたが後に死亡が確認された。彼女が死を選んだのは、人間関係などの悩みではなく、テレビで見た「地球が終わりを迎えるかもしれない」という番組内容を見て未来を悲観してのことだった。
さて、欧州合同原子核研究機構CERNは素粒子実験施設にてブラックホールを生成できないか研究を行っている。だが、ミニ・ブラックホールが生成されることにより地球が変形したり飲み込まれてしまい、地球が終わりを迎えてしまう!?という説が出てきている。
あくまで噂や都市伝説なのだが、この番組を見た少女は内容を真に受けてしまい、テレビ局に本当に起きることなのか複数回確認の電話を入れた。そして、「大切な世界が破壊されるのを見るのは耐えられない」と自殺を選んでしまったのだという。
同じようなCERNの研究をテーマにした番組は複数放送されており、現地では実験を恐れて寺院に逃げ込んだ人も多かったという。
世界滅亡の予言は不安を煽るような内容になりがちだが、だからこそ人が信じ込んでしまったり、盲信しないように見る人が不安を抱かせないような番組作りも必要なのかもしれない。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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