先日、スウェーデンで撮影されたとある写真が話題を呼んだ。森や川のほとりにたたずむ一頭のヘラジカを捉えたものなのだが、その全身は雪のように真っ白なのだ。
毛並みだけでなく角や蹄まで白くなっており、ネットではまるで妖精や神獣のよう、神様の使いなどとする意見が出ている。
さて、このスウェーデンのヘラジカが白くなってしまったのは、アルビノなどではなく遺伝子異常によるものだという。100頭に1頭の割合で現れるもので、氷河期時代など太古の昔の環境に適応していた頃の毛皮が隔世遺伝で出てくるものだという。どちらにせよ、自然界では目立って非常に不利になってしまう白色個体だけに、ここまで大きく成長していることが奇跡的であるとされている。
一方、インドのムンバイ近辺では青い犬が目撃されている。
青い犬、といっても北米を中心に目撃されている凶暴な未確認生物ブルードッグではなく、普通の犬なのに全身の毛が鮮やかな青色に染まってしまっているのだ。
この犬も遺伝子異常で青色になってしまったのだろうか?
実際にはそんな事はなく、ムンバイ市内の工業廃液が流れる川の水を接種し、さらには全身浸かって泳いだことで毛が青く染まってしまったものとみられている。
動物愛護団体の調査によれば、人体の安全限界の13倍もの汚染がなされており、既に漁師ら近隣に生活する人々の体に悪影響が出ているという。
インドではシヴァ神の肌の色に似ていたために、神様の使いとする意見も出ていたとのこと。確かに環境破壊の現状を伝えてくれているこの青い犬たちは、自然界からの警告を身を持って示している神様の使いと言えるのかもしれない。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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