古代の人々は様々な用途から空を見上げ、天体観測を行ってきた。長年形が変わらず、暗い夜でも目印となる星々や月、そして太陽の運行を見て、当時の人々は暦を知ったり、農耕などに適した時期を確かめるなど、生活に必要な様々な事を定めていたと見られている。
その痕跡は世界各地の古代遺跡に残っており、イギリスのストーンヘンジや古代エジプトのピラミッド、古代マヤの神殿などからも古代の人々が天体観測を行っていた様子が解るという。
大きな遺跡だけでなく、関連した遺物が出土することもある。
1999年、ドイツ中部ザクセン州近くのネブラにて発見された青銅製のディスク「ネブラ・ディスク」もその一つだ。
直径は32センチほど、装飾品の一部だったのか円の周辺には等間隔に小さな穴が空いている。錆や剥離があるものの、青銅の上に金色で様々な図形が描かれており、太陽や月、プレアデス星団などが確認できるという。
調査の結果、このディスクは3600年前に作られた人類最古の天文盤であることが判明したが、ディスクが作られたとされる時代の欧州にここまでの遺物を作ることができる程の天文学的知識があったという証拠はない。
そのため、このネブラ・ディスクについては超古代文明や宇宙人からの知識によって作られたものではないかとする説も出てくる、一種のオーパーツとなっている。
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The famous Nebra Sky Disk
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©germanytourism youtube