日本中を席巻した『ゆるキャラブーム』、子どものみならず大人も巻き込んで大きなブームを作ったが、今年に入りひと段落ついた形だ。
ゆるキャラが産業として定着しなかったのは、そのボランティア的な側面にある。基本、ゆるキャラは地元を盛り上げたいという有志やキャラクター好きの個人によって作られる事が多い。従ってイベントに呼ばれてもギャラどころか、交通費さえも支給されないキャラクターが多いのが実情である。
ゆえにイベントの収益性が高く、あちこちからお声がかかるようになった。その結果、ゆるキャラにはギャラを払わなくても良いという風潮が芸能界やイベント業界に広がっていった。こうして、ギャラが獲得できる『プロとしてのゆるキャラ』は成立できなかった。
一方でギャラが獲れるタレントまで昇華したゆるキャラもいた。それが、『ふなっしー』や『ちいさいおっさん』であった。
彼らはトーク力に長けており、一躍スターダムにのし上がったが、最近ではその露出は激減している。もはや旬は過ぎたということであろうか・・・?
そうなると手のひらを返すのが、芸能界である。フジテレビの『バイキング』はスタート直後、散々ふなっしーに世話になっておきながら、先日坂上忍と古舘伊知郎の会話により、「個室(の楽屋)を要求する、キツいキャラクター」であると、ふなっしーをディスったのだ。
ゆるキャラブームは確かに終わったように思えるのだが、それにしてもあまりにも酷い仕打ちである。
いや、そもそもキャラクターは着替える手間があり、素顔を隠したいこともあり、個室の要求は決して我儘ではない。どう考えても、フジテレビのやり方に問題がある。ふなっしーファンである梨友たちは激怒しているという。
一方で、冷戦状態であった船橋市役所とふなっしーの関係は最近良好だ。ふなばし市民まつりで愛想を振りまくふなっしーに市役所関係者が笑顔で話しかけるなど、今やすっかり親密である。
地域キャラという原点に戻り、現在は地元を味方にしたふなっしーが再び芸能界でトップに返り咲く日は来るのであろうか。
(串田圭介 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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画像は『アルクナシ/CHARAMEL Single, Maxi』ジャケット写真より