7月半ば、何百もの黄色いふわふわした謎の物質が、フランス北部の海岸に流れついた。
海岸を汚染から保護する非営利団体、Sea-Mer Associationによると、この黄色い物体は英国海岸の海岸線の数マイルに沿って発見されている。 スポンジのように柔らかく、「非常に美味しくないバタースコッチムース」のようなものだという感想が出てきている。
今のところ、誰も謎の物質の正体が何であるか正確には解っていないが、一瞬のパラフィン蝋である可能性が高いとされている。
この物体は脆く手触りが脂っこいが、黄色ポリウレタンボールのように見えるという。そこからボート等に用いられている熱いグリスが、海水で冷やされて変形したものではないかとする説も存在している。
同様の物体は他の地域でも確認されたことがあり、例えば5月には、ワックス状の黄色の塊がイギリスはノースヨークシャー州の浜辺に漂着したとBBCが報じた。また、2014年にドイツの浜辺に漂着した際に提出された調査報告書によると、バルト海など欧州の北の海は同様のパラフィンワックスで広範囲に汚染されている事が判明したという。しかし、この物質はパラフィンのように太陽の中で溶けません。
パラフィン蝋は、典型的には炭化水素の長い鎖からなり、断熱、潤滑、腐食保護、化粧品およびろうそくに使用される。パラフィンはタンカー船で大量に輸送されることが多いが、水に落ちた際は浮力を保って長い距離を漂流し、砂やその他の汚染物質と混ざり合って塊状になるとされている。この物体が漂着した付近の海域は普段から海洋輸送で船が頻繁に行き来する所でもあるため、何らかの物体が輸送の際にこぼれ落ちた結果生じたものではないかと推測されている。
この物体のサンプルはCEDRE(水質汚染に関する研究実験センター)に送られており、1週間以内に結果が得られるはずだとLa Voix du Nordが報告した。
しかし、シーメール協会のジョナサン・ヘニカート会長は、現地のフランスのTVニュースチャンネルに、物体の材質が人体に安全であるかどうかがまだ不明であるため、念のため触れてはならないと語っている。
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Mysterious, Gross Yellow Fluff Balls Wash Up on French Shores
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)