訴訟リスクを避けるために、具体的な名前を言えないのが残念だが、ある霊能者が東海地方であこぎな商売をしている。晩年の宜保愛子が使ったトリックによる”インチキ霊視”で多額の謝礼を巻き上げているのだ。
以前、山口敏太郎のブログでそのインチキトリックに関して述べたのだが、再度公開し、警鐘をならしておきたい。
まず、霊能者は別室に待機しておく、出来ればまったく別棟の建物が良い。相談者は意図的に一人づつ個室に待たせておき、お茶くみおばさんが相談者に話しかける。
「大変ねえ、今日はどこからきたの?」「どんな相談があるの?仕事?恋愛?」
と話しかけて聞き出す。
幾つか聞き出し、霊能者が待っている建物の一室に通される。お茶くみおばさんは、黙ったまま相談者を霊能者のいる部屋に案内し、そのまま黙って二人にお茶を入れ、退出する。
その後、霊能者が相談者の相談内容をズバズバと的中させるのだ。
(凄い、あのおばさんが教えたわけでもないのに、やはり、この霊能者の先生は本物だ)
と思いがちだが、お茶くみおばさんは見事に聞き出した情報を霊能者に伝えているのだ。
まず、お茶を置く場所により東西南北がわかるようになっている。霊能者の西側に置くと関西、東側におくて東北、北側におくと北陸、南側におくと関東、真ん中におくと東海。といった具合である。
さらに湯呑の柄のどちらを霊能者側に向けるかによって相談内容も伝えられるのだ。鶴亀虎魚という四種類の柄があった場合、
鶴は恋愛 亀は仕事 虎は健康 魚は人間関係
といった具合に決めておき、その相談内容に応じた柄を霊能者側に向けるのだ。
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