嵐を呼び、川をせき止める荒ぶる竜【ヴリトラ】

 ヴリトラはインド神話に出て来る悪神で、アスラの一人。

 巨大な体を持ち、インドの叙情詩「リグ・ヴェーダ」によれば川に横たわると水をせき止めてしまえるほどの巨体だったという。

 嵐や災害の象徴であり、人々の知性を奪うとされていた。主に龍の姿をとるが、黄色い目と漆黒の体を持つ鬼神の姿をとることもある。




 軍神であり雷神のインドラ達に迫害されて一族を殺されたプラジャーパティ・カシュヤパが神々に復讐するために天に祈ったところ、炎の中から生まれたのがこのヴリトラだったという。

 「リグ・ヴェーダ」では常にインドラの敵として現れ、一度はインドラを大きな口で飲み込んでしまう。しかし、集まった他の神々によりインドラは助け出され、インドラの金剛杵によって退治された。

 後世の叙情詩「マハーバーラタ」では主に人の姿で描かれ、ここでもインドラと敵対し、倒されることとなる。

(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




 

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