ブラジルの専門家は10,000年以上前に造られたとみられる何百もの地下トンネルを発見した。
興味深いことに、専門家はこれらの不思議なトンネルは人間によって造られたものではなく、絶滅した古代の生物が築き上げたものだと唱えている。
この地下トンネルは、ブラジル連邦共和国最大の連邦大学であるリオ・グランデ・ド・スル・フェルディナ大学の地質学者、ハインリッヒ・テオドール・フランク氏によって発見・調査が行われた。
彼がブラジルのノヴォ・ハンブルゴ高速道路を運転していたとき、道端の建設現場で約1メートルの直径の不思議な穴に気づいた事から調査が始まったという。
「その洞窟は天然のものではなく、何者かによって造られたトンネルだと判明した。高さ約70センチメートル、長さは数メートル。内壁は削られたような痕跡が多数刻まれていた」と彼はナショナル・ジオグラフィックのインタビューに答えている。
では、この洞窟を造ったのは一体何者だったのか。調査したところ、トンネルはインディアンやイエズス会、奴隷、革命家、そしてクマによって作られたとする言い伝えられていた。人によっては、トンネルを掘った蛇についての神話を話してくれたという。
他にも古墳説など様々な仮説が立てられたが、最終的には年代が古すぎることから南米大陸に住んでいた絶滅した古生物が造った巣穴だったのではないかとする結論に至ったという。
世界最大のアルマジロであるメガネロスは体の幅が80センチメートルであり、洞窟の幅も約1.4メートルと近いものになっている。洞窟の内壁に存在する掘削した跡はピッケル等によって刻まれたものに似ているが、年代を調べると鉄器どころか人間よりも更に古い年代に造られたことが判明し、古代生物の巣穴であった可能性が高くなったのである。土や岩を削ってトンネルを築いたのは巨大生物の爪だったのだ。
南米には他にも無数の謎のトンネルが存在している。もしかしたら、そのいくつかは既に絶滅してしまった古代の巨大な生物が作り出したものなのかもしれない。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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what inside this mysterious tunnels in Brazil ?