テーマパークに関する不気味な都市伝説は数多く存在する。
今回は某巨大テーマパークで囁かれているある都市伝説を紹介してみよう。今から数年前あるスタッフによって確認されたことからこの話しは始まる。
「あの親子、あんなところにいつ入り込んだんだろう?」
スタッフのひとりが監視カメラのモニターに映る親子の姿を確認した。親子はアトラクションの乗り物が通過するコースのすぐ脇にいた。
そこはお客が入ることができない危険なエリアだ。
「困ったな。すぐに行って注意してこなきゃ」
だが、スタッフがその場所に行ってみると誰もいない。もう立ち去ったあとだったかと思い、スタッフルームのモニターの前に戻った。
するとモニターには再び親子の姿が映っている。親子はまた舞い戻ってきたのだろうか。
「おかしいな。もう一回行ってくるから、モニターでみててくれ」
そう同僚に言い残し、再び確認しにいくがやはり親子はいなかった。確認する度にいなくなる親子の存在にスタッフはいらだっていた。スタッフルームに戻ると、同僚が不思議な顔をして待っていた。
「なんで声をかけなかったんだ? 目の前にいただろ?」
「え!? 誰もいなかったぞ!」
今度は交代して、同僚が見に行ってみた。やはり結果は同じであった。モニターではその姿を確認できるのに、実際に見ることはできないのだ。
モニターに映っていたのは、監視カメラの映像でしか確認できない霊の姿であった。肉眼では見えないが、映像に映り込んで人間にメッセージを送る霊は多い。
この親子は何を伝えたかったのだろうか。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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