都市伝説では人の縁ではなく、人の命そのものを断ち切ってしまう神社もあると語られている。
その神社は「死神神社」と呼ばれており、死神に人間の殺害を依頼することができるのだという。京都某所にあると言われているのだが、その神社の絵馬は他と異なり、逆さに吊るされている。いわゆる逆さ絵馬だが、この絵馬に商売敵や政敵、恋敵の名前を記すと、その人物を死にいたらしめることが出来るのだという。
また、名前と共に日付などを記しておくと、その日が命日になると言われている。実際に亡くなった有名人の名前が書かれた逆さ絵馬もあるとされており、そこに書かれた日付と実際の命日も符合するという。
実在するとすればなんとも恐ろしい魔所であるが、この都市伝説には、元ネタがあると筆者は推測している。
依頼者が恨みを抱く相手を暗殺する「仕事人」を描いた時代劇ドラマ「必殺シリーズ」。このドラマの第28弾にあたる『必殺仕事人V・風雲龍虎編』では、仕事人への依頼方法が一風変わっていた。
夜叉堂というお堂において、赤絵馬に相手の名前を書いて吊るすと仕事が請け負われるというものであった。
昭和のドラマやアニメ、漫画が都市伝説化する例は多い。このシーンが都市伝説になったのではないだろうか?
(監修:山口敏太郎/田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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