「ひきずるもの」高速・小松川7号線に出現する怪異

小松川7号線は東京の篠崎方面から千葉県の船橋方面までつながる高速道路である。

この高速道路ではこんな怪異談が語られている。

ある男性がこの高速で車を走らせていると、前方の路肩に、こちらに背を向けて歩いている女性の姿が目に入った。




『車が動かなくなり、緊急電話にでも向かっているのだろうか?』そう男性は考えたが、緊急停止している車など見た記憶はなかった。

それに路肩とはいえ高速である。こんなところを歩くのは危険だと思い、男性はスピードを落とし、女性を追い越した先で停車し保護しようと思った。

速度を落としながら、注意深く女性を見てみると、何かを点々と落としながら進んでいる。

女性が落としているもの、それは彼女の体の一部だった。腕や肩、背中の肉。彼女の体の様々な部位が崩れ落ち、それが点々と路肩に転がっているのだ。

足ももげ落ち、女性は路肩に倒れ込んだ。胴体に残っていた片腕が抜け、それが這う様に進み、最後は消失してしまった。




この不気味な女性は「ひきずる幽霊」と呼ばれる存在で、大型の車両によって引き起こされた事故の犠牲者だという。

事故の様子を再現しながら路肩を歩くのだと言われている。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©写真素材足成

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